遅刻した大王

ノストラダムス 百詩篇第10巻72番

1999の年、7の月、
空から恐怖の大王が降ってくる
アンゴルモアの大王を復活させるために
その前後の期間、マルスは幸福の名のもとに支配する

L'an mil neuf cens nonante neuf sept mois
Du ciel viendra vn grand Roy deffraieur
Resusciter le grand Roy d'Angolmois.
Auant apres Mars regner par bon heur.

   昭和生まれの僕らにとって21世紀は来なかったはずだった。それほどハッキリと覚悟していたわけではないが、ぼんやりとただなんとなく未来なんて来ないんだと思っていた。でもあれからもう20年が過ぎてしまった。

   そんな中で今世界に広がる感染症パンデミック。かつて世界を席巻したアンゴルモア(※中国という解釈がある)の大王がまた再び世界に脅威を広げていく。

   あのころの少年少女が無意識に感じていた、或いは待ち望んでいたかもしれない破滅がとうとうやってきたのかもしれない。そう思う反面、そうならないよう願えるだけの大人になった。

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