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【記録】タクシーと夢

身体も心も少しずつ元気を取り戻してきて、何か作品に触れたくなりました。

そこで、アマプラを開いて、前回のnoteでチラッと登場したマッチングアプリの彼に教えてもらった「ODDTAXI」を観始めてみました。

↓前回のnote↓

一日中暇さえあれば映画を観ている彼のオススメということもあり、期待を裏切らない面白さ、、
(そういえば、マッチングアプリについても後々連載しようと思います🤭)

夢も希望も無さそうなオッドセイのタクシー運転手がメインキャラクターのアニメ。
見続けていて、タクシーに関する思い出たちが蘇ってきました。

ここからは、タクシーだけでこんなにストーリーが展開できる自分を誇りに思い出を書き進めます🚕


初めてタクシーを使ったのは、夢の国に向かう道。
10年くらい前に、東京の親戚がディズニーランドに連れて行ってくれたとき、ホテルからパークまでタクシーを使って移動した。

親戚とは思えないほどリッチなおじちゃん夫妻は、シャトルバスなど目にも入っていなかった。

でも私にとってはタクシーなんて、夢の乗り物。
そもそもド田舎だから車社会だし、親が飲み会に行くなんてこともなかったし、タクシーは都会にしかない乗り物って思ってた。

夢の乗り物だけど、そこまで憧れてもいなかった。この時は。


上京して今の仕事を始め、初めて1人でタクシーに乗った。
終電に間に合うように山手線に乗り込んだが、まさかの「当駅止まり」のアナウンス。

タクシーの止め方も配車の仕方も分からず、おまけに雷まで鳴り響いてて、泣きながらロータリーに並んだ。

やっとのことで乗り込んで快適な車内でくつろいだ瞬間、「あぁ、私都会に染まったな」って優越感と罪悪感が入り交じった感情を覚えた。

何でも手に入るけど、何も手に入っていないような毎日。憧れの東京。
これが私の夢見た世界だったのかなぁ、って息苦しくなった。


3度目のタクシーはまさかの出勤時。
出勤でタクシーなんて使ってしまったら終わりの始まりだって震えてた。

この日は、気合い入れて朝活がしたくて、オフィスから離れたカフェでスムージーをテイクアウト。
店内には私ともう1組のカップル。
カップルと店員さんの話が止まらず、私の商品は一向に作られず、秒針単位で時計とにらめっこしてた。

やっとスムージーを手渡された時にはどれだけ全力ダッシュしても絶対勤務開始に間に合わない時間になっていた。
泣く泣く2度目のタクシー配車。
また文字通りに泣いていた。

そんなとき、出迎えてくれたのは初心者マークを付けた50代中程のドライバーさん。
終始最高のスマイルで接客をしてくださった。

「ご利用ありがとうございます!本日担当させていただく𓏸𓏸です☺️」
「空調は問題ないですか☺️」
「𓏸𓏸分ほどで到着です!」
「本日はありがとうございました😊お仕事頑張ってください😊」

私の方が大感謝なのに、それを上回る感謝を返されるものだからびっくり。
深々としたお辞儀と心からの笑顔。今度は感動で泣いてしまいそうだった。

都会の朝、タクシー使ってしまった自分は惨めじゃないよ。こんなにステキな人に出会えたんだから。
ちょっと前向きになれた朝だった。


初心者マークのドライバーさん、

あなたはどんな思いでタクシー運転手の道を選んだのですか。あなたの夢はなんですか。

初心者マークが外れても、ずっとずっとお客様に笑顔を届けていてほしいと思います。少なくともあなたの笑顔で救われた人が1人います。

改めて就活を始めた今、自分の夢が分からなくなりました。
プライドばかりが邪魔をして、仕事なんて、と嫌気がさしていました。
そんな時にあなたを思い出しました。

決して社長や経営者にならなくても、目立たなくても偉そうなことしなくても、誰かに笑顔と少しの希望を分けてあげられる人になりたいです。

おまけに、oddtaxiを教えてくれたあなたにも感謝してます。

あなたのおかげで、映画を観る余裕も無い人になりたくないって思えました。
感受性だけが取り柄の私を思い出させてくれてありがとう。

直接ありがとうを伝えたいけど、しつこい女って思われるのは嫌なのでここにこっそり書いておきます🙃

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