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福岡市で学んだ、政治、行政、民間、教育の最前線。大吾ゼミ 福岡合宿レポート

大吾ゼミは1月29日〜31日にゼミ合宿を行いました。福岡のスタートアップエコシステムを、政治、行政、民間、教育と様々な角度から学ばせていただきました。今回はその活動の一部をご紹介します。

福岡市長の高島さんに表敬訪問させていただきました。

■福岡市長表敬訪問

福岡市のスタートアップエコシステムを学ぶということで、福岡市長の高島宗一郎さんを表敬訪問させていただきました!この様子を、ゼミ生・佐藤健太がお届けします。

高島市長は、福岡市が全国に先駆けて行ったスタートアップ支援の歴史や現在の取り組みについて情熱的に語ってくださいました。特に、挑戦する方の起業意欲を後押しし、新しい価値を創出することの重要性を強調されました。私たち若者が、自らの夢やビジョンを追求し、社会にイノベーションをもたらすことが、福岡市の未来を築く上で不可欠であるとのお考えを強く感じました。

また、地域課題の解決にビジネスの力を活用し、社会的インパクトを追求する「ソーシャルスタートアップ」の重要性にも触れられました。私たちが目指すべき未来は、単なる経済成長だけでなく、社会的な持続可能性や幸福度の向上に貢献することであると示唆されました。

さらに、地域間の連携や東西の刺激を通じて、福岡市が持つ独自の魅力やポテンシャルを最大限に活かすことが重要であるとのお話もありました。私たち若者が、地域や社会に貢献する起業家としての役割を果たすためには、地域の課題やニーズに対する深い理解と共感が必要不可欠であることを改めて認識しました。

高島市長からの貴重なお話を通じて、私たちは自らのアントレプレナーシップを強化し、福岡市の未来に貢献する使命感を強く感じることができました。今後も、市長のお話を胸に刻みながら、私たちの夢やビジョンを追求し、地域社会に新たな価値を提供していきたいと思います。

■FGN(Fukuoka Growth Next)の取り組み

ここからは、同じくゼミ生の熊谷流気が、FGN(Fukuoka Growth Next)についてご紹介します。

FGN(Fukuoka Growth Next)は福岡のスタートアップエコシステムの中心となる、コワーキングスペースや育成プログラムの提供、グローバルアクセラレーターとの連携、資金調達機会の創出をサポートをしてくれるスタートアップ支援施設です。

ここでは、どういったスタートアップがいて、どのような支援を受けることができるのかなどを見学し、お話を伺うことができました。
実はここFGNは小学校をリノベーションしたインキュベーション施設で、いまだに小学校の名残がありました。
驚いた点は、福岡のアントプレナーシップに関する施設がほぼ全てここ一箇所にまとまっているということです。
東京とはちがい、一箇所にまとまっていることで、スピード感が速いように感じました。

FGN入口
小学校の名残がちらほら
FGNの説明を受けています
FGNについてレクチャー

■Growth1の取り組み

続きまして、ふくおかフィナンシャルグループが運営するGrowth1について、山田悠新がご紹介します。

Growth1は、スタートアップ企業(以下SU)と地元企業や自治体が交わることでSUの成長を支援することを目的とした施設です。スタートアップの成長支援は地元企業の事業変革サポートにも繋がってくるとお考えです。Growth1の取り組みに触れて、地域の発展とスタートアップの成長支援に向けた努力に感銘を受けました。
ふくおかフィナンシャルグループは北部九州において5つの銀行を傘下に、スタートアップ成長支援に向けたイベント開催などを行っています。スタートアップと地元企業や自治体が交わる場所を提供することで、新たな地元の起業家やイノベーター、地元企業の新規事業開発部門が自然と集まり、アイデアの交換やビジネスの創出が促進される環境から、地域の可能性を広げる一助になると思います。また、ふくおかフィナンシャルグループがスタートアップや地域企業の成長を後押しすることで、地域の持続的な発展に寄与しています。

その他、イベントの開催や交流の場の提供など、多岐にわたる支援活動が行われていることが、地域経済の活性化だけでなく、地域社会全体の発展にも貢献しています。成長の機会や学びの場の提供は、地域の人材育成にも繋がっています。お話を拝聴して行政、金融、学校との連携が深まることは、地域の課題解決や経済活性化に向けた取り組みがより効果的に行われることにも繋がり、持続可能な発展に欠かせないものなのだと思いました。

■エンジニアカフェ

ここからは、ゼミ生の関根康太がエンジニアカフェを訪問した様子をレポートします。

エンジニアカフェは、エンジニアがより先鋭的なチャレンジやスキルの幅を広げることができるようにという想いから、官民一体で生まれたエンジニアのための施設です。この施設では、エンジニアリングに関する相談や、コワーキング利用を無料で行うことができます。

エンジニアカフェの驚くべき点は、コワーキング利用やエンジニアリングに関する相談などのサービスが無料で受けられるということです。国の重要文化財に指定されている福岡市赤煉瓦文化館を活用したレトロな外観の中に、大きなモニターが自由に使えるフリースペースや、集中して作業できるブース、会議室、カンファレンスルームなどが備わっています。

また、通常のコワーキング施設と異なり、コミュニティーマネージャーだけでなく、エンジニアリングの相談に乗れるハッカーサポーターが常駐しています。細かなプログラミングのエラーコードの修正をするというよりも、課題にぶつかった時にどのように解決していくかといった解決方法を主に教えているとのことです。

スタートアップへの金銭面や法律面の支援だけでなく、必ず必要となってくるエンジニア人材の育成、増加に力を入れており、今後ますますイノベーションが起きてくるのではないかと思いました。

■九州大学QUSISとの交流会

九州大学伊都キャンパスツアーの後、九州大学の部活として存在するQUSIS(旧起業部)の方と交流会を実施しました。ここでの交流について、ゼミ生の久保里桜子がご紹介します。

交流会の様子

九州大学は、都市部の天神駅から1時間のところに位置しており、周りを見渡せば自然豊かで、とてものどかな場所でした! お話によると、敷地面積は日本2位を誇る広さだそうです。また図書館も特別に見せて頂き、広々としたコミュニティスペースや自習室があり、あまりの広さにゼミ生一同絶句しました…
 
交流会では3〜4人で1グループになり、「世界をより良くするためには」というテーマに沿って熱く語り合いました。付箋を活用するグループや、話し合った内容をA4の紙いっぱいにメモするグループなど、EMCとQUSIS双方「社会をより良くする」ために日々葛藤しもがいている学生だからこそ共感することも多く、終始とても盛り上がっていました!

2時間にわたる交流会でしたが、あっという間に感じ、有意義な時間となりました。
改めまして、九州大学の方含むQUSISの皆さんどうも有難うございました!

■立花高校訪問

最後に、教育の現場を見学させていただいたので、その様子をゼミ生・平松沙彩がお届けします。

校内見学をさせていただきました

今回訪問した立花高校は、生徒の8割が小中学校時代に不登校経験者という、福岡市にある私立高校です。

「名前を書いただけで入れる学校」「不登校の子ばかりが集まる学校」と、世間からあまりいいイメージを持たれなかったり、心無い言葉を投げかけられたりすることも多いそうです。

しかし、「できないことを嘆くより、できていることを認め合う」、「一人の子を粗末にする時、教育はその光を失う」という考えのもと「ありのままを受け入れる場所」を目指している姿は、閉塞感漂う日本の教育に光を照らしており、こんな素敵な学校があったんだと感動しました。

そこで今回、高校にお邪魔させていただき、とても素敵な校長先生とお話させていただいたり、学校の見学をさせていただきました。

まず驚いたのが、校長先生と生徒との距離感です。
生徒たちは「校長ちゃん」と呼び、校長先生も生徒1人1人のことを覚えていて、廊下ですれ違うとたわいもない話をしたり、すごく親しげに話していました。職員室も自由に出入りでき、生徒が先生に話しやすい雰囲気がとても素敵でした。

そして、校舎のあらゆるところにも優しさが詰まっていて、どこか冷たい雰囲気を感じやすい廊下にも、とてもあたたかい空気を感じました。
聴覚が敏感な生徒のために椅子は音がなりにくいようになっていたり、何かを禁止する張り紙はなく、全て「〜しよう」という呼びかけになっていました。
また「子どもにだって笑顔がしんどくて、一人でいたいときもある」ことから、生徒がデザインしたフリースペースもあり、とても素敵な空間でした。

そういった細やかな配慮や、学校や先生の教育方針が生徒をあたたかく包み込み、ありのままを受け入れる環境を作っているのだと思いました。
生徒たちは不登校経験者とは感じないほど、生き生きとしていて楽しそうでした。

企業の組織体制に立花高校の考えを反映させたいという企業が増えているなど、これからの日本に必要不可欠な考えが詰まった、とてもあたたかい高校でした。

立花高校のような学校が全ての生徒にとっていい環境ではないかもしれないけれど、生徒一人一人のことを思った学校が、もっと増えていくことを願っています。

■全体を振り返って

今回は高島市長をはじめ様々な方のご支援をいただき大変学びのある合宿となりました。改めて心より感謝申しあげます。
今回の合宿を通して社会が街が変わっていくには、スタートアップだけではなく官民学様々な機関の連携が必須であると深く感じました。
今回の合宿を各々のゼミ生の様々な活動で生かしていけるよう頑張りたいと思います。

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