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【授業レポート】自己と他者、そして世界の幸せを考える「幸福学」

こんにちは! 今回執筆を担当させて頂く、アントレプレナーシップ学部(EMC)1期生の大澤と申します。
EMCも夏休みに入り、早くも3週間が経とうとしています。この長期休みを利用して、EMC内では様々なプロジェクトが動き出しています。夏休み明けに皆がどのような成長を遂げているのか、とても楽しみですね。

さて、今回は1期生(2年生)の2学期間に行われた「幸福学」という科目についてお話させて頂きたいと思います。

幸福学とは・・・

幸福学はEMCのマインド科目の1つとなっており、起業家に必要な価値観・考え方を育む授業です。
自分自身の幸せとは、そして周りの人の幸せとは、さらには社会や世界の幸せとは……。それらを考えながら、将来自分がどのような道に進むべきか、自分の未来と社会への働きかけを考え、志を明確にします。
担当教員は「幸福学」の第一人者である前野隆司先生です。

人の幸せ・well-beingには4つの要素がある

ここでは、「幸福学」の授業で学んだことの一部をご紹介したいと思います。
前野先生は、幸福学的観点では人が幸せになるための要素は4つあると仰いました。それは以下の通りです。

①自己実現と成長(やってみよう因子)
つまり、自分の夢や目標をもち主体性を持って行動するということ。

②つながりと感謝(ありがとう因子)
つまり、信頼出来る仲間を見つけたり人に感謝したりすることで、利他精神と思いやりを持つということ。

③前向きと楽観(なんとかなる因子)
つまり、常に胸を張って生活したりポジティブな考えをしたりすることで、チャレンジを恐れない姿勢を身につけること。

④独立と自分らしさ(ありのままに因子)
つまり、創造性を発揮したり自分の意見を大切にしたりすることで、自分軸を明確に持つこと。

これらの4つが調和することで、人は幸せになれるのです。
授業内では幸福度診断Well-BeingCircleというものを用いて、今の自分はどの因子を持っているのか、自分に足りない因子は何かを知りました。
ぜひ皆様も診断を行ってご自身の幸福度を確かめてみてはいかがでしょうか。

最終発表

「幸福学」の最終授業では、4つの因子を組み込んだ、自分なりのwell-beingを叶えるアイデアの発表を行いました。
全10チームのうち、今回は特に印象に残った2チームをご紹介させて頂きます。

まず、「ありがとう自販機」チームです。
こちらのチームはありがとう因子を増幅させるための自動販売機を発案しました。具体的には、自動販売機で飲み物を買った際に出てくるお釣りを次の人に渡せたり、困っている人に寄付をしたりすることができます。
数十円から始められる、些細な感謝の連鎖ですね。

「ありがとう自販機」チームの発表


続きましては「何とかなるを育むチーム作り」チームです。なんとかなる因子を増幅させるチームビルディングの方法を提案して頂きました。
こちらのアイデアは、何かしらのプロジェクトを共にするチームをとある島に送り、そこで起こる様々な問題をチームメンバーと共に解決しようというものです。一見とても斬新で奇抜なアイデアに思えるかもしれませんが、同じ困難を乗り越えることで絆を深めチームワークを高めることができたというEMC生の実体験から着想を得ています。

「何とかなるを育むチーム作り」チームの発表

今回はご紹介しきれませんでしたが、他チームもwell-beingを高める様々なアイデアを発表しました。EMCでは普段、実現可能性やオリジナリティなど現実的なビジネスアイデアを考えることが多いですが、今回の幸福学ではただひたすらに「人が幸せになれる」方法を考えました。
ビジネスアイデアの幅を広げ、バラエティを増やすとても良い機会になりました。

最後に

授業の最後に前野先生から大切な言葉を頂きました。それは、「幸福学から見ると、革新的なアイデアは重要ではない。大事なのは幸福のために当たり前のことを当たり前にできるようにすることだ。ちょっと感謝する、ちょっとやってみる、という行動はその場その場では変わらないかもしれないが、人生という軸で考えると大きな変化をもたらす。ちょっとずつの幸せのエッセンスを積み重ねていたかそうでないかで、人生の幸福度は全く異なるものになる。」という趣旨のお話です。
幸せとは何か、後回しにされがちなこの問いについてひたすら考える貴重な機会を幸福学の授業は与えてくれました。EMC生にとって大変印象的な授業のひとつになったのではないかと思います。
授業は終わってしまいましたが、私たちはこれからも前野先生の言葉を忘れずに幸福について考え、さらには幸福を周囲に配れるようなアントレプレナーになれるよう、精進します。

長文となってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。
これからもEMCについて生徒目線からも発信を続けたいと思いますので、ぜひご覧下さい。



▼アントレプレナーシップ学部(通称EMC)のことをさらに詳しく知りたい方へ
公式Twitter:https://twitter.com/mu_emc
公式Youtube:https://youtube.com/channel/UCPKFWqjQE33rXevpQmXecRw

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