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EMC1期生の石澤拓己さんが「第12回静岡産業大学俳句コンテスト」で入賞!

EMCでは、ビジネス関係のプロジェクト以外にも、日夜様々な挑戦が行われています。そんな中から、なんと「俳句」でコンテストに入賞した学生が登場しました!「第12回静岡産業大学俳句コンテスト」に応募して、学生の部 826名の中から、見事に入賞したEMC1期生の石澤拓己さんをインタビューしました。

EMC1期生 石澤拓己さん

■なぜ表現活動を始めたのか。石澤さんと創作活動

「俳句」というと、敷居の高さを感じる方も多いと思います。なぜに石澤さんは俳句の世界へ? そう思って聞いてみると、高校時代の部活動の影響が大きいことがわかりました。

「元々運動が苦手だったというのと、子どもの頃から特撮が大好きだったというのがあります。特撮も一種の作品ですよね。それで、自分も何か表現したいと思って、色々な創作活動に手を付けました。
中学時代は美術部にいて、高校は美術部と文芸部と放送部を掛け持ちしていました。文芸部は、基本的に何を創作してもいいのですが、部活動として俳句に力を入れていたんです。」(石澤さん)

中でも、部として挑戦し続けていたのが、全国高等学校俳句選手権大会(通称:俳句甲子園)だったそうです。

「俳句甲子園は、高校生を対象に、毎年8月に愛媛県松山市で開催される俳句選手権です。ただ俳句を読むだけでなく、2校ずつペアになって、お互いの句についてディベートし合うんです。なので、創作するときも”なんとなく”ではなく、”ディベートのときにここを聞かれるんじゃないかな?”と考えながらシビアに創作するんです。あいにく自分たちは地方大会止まりでしたが、一生懸命取り組んでいました。」(石澤さん)

しかし、創作活動ですら新型コロナウイルス感染症の影響を受けます。なんと、飛沫対策、3密回避等の観点で、俳句甲子園からディベートの要素がなくなってしまったのです。そこで石澤さんは、若干の燃え尽き症候群になってしまったと言います。

■冬眠期間を経て、再び創作魂に火がついた

一時期は創作活動を中断していた石澤さん。EMCに入学してからは、なんと東大落研に入部したものの、うまく乗ることができなかったと言います。

「落語も好きなんで、EMCに入学してすぐに東京大学落語研究会に入会したんです。でも、全然乗れなくて、1回で行くのを辞めてしまったんです……。そこからは、表現することがなくなっていました。」(石澤さん)

逃げるようにいなくなってしまった石澤さん。どうやって創作活動に戻ってきたのでしょうか?

「端的に言えば、正月が暇だったんです。そこで、じっくり自分のことについて考えました。EMCって、起業家気質な人が多い印象ですが、実はそれと同じかもっと多いくらい、表現者気質の人が多いんです。自分も何かしらで自分の立ち位置というか、軸のようなものを作りたいと思ったときに、自分は表現者、そして俳句だ!と思ったんです。」(石澤さん)

そうして、開催中の俳句コンテストを調べた結果出てきたのが「第12回静岡産業大学俳句コンテスト」だったといいます。

石澤さんは、応募者総数は1,430人(一般の部604名・学生の部826名)、俳句の総数にして3,696句の中から、学生の部で佳作に入選することができました。

石澤さんの元に届いた賞状

■受賞句に込められた思い

そこではここで、受賞した句について教えてもらいましょう。

縄文の暮らしの跡に深く雪    石澤 拓己

「最近、岡本太郎記念館に行く機会がありました。そこで、岡本太郎が縄文文化に心酔していたことを知り、自分なりに色々調べていたんです。
実は、私は北海道の出身で、祖父母は北見市に住んでいます。北見には『ところ遺跡』をはじめ、縄文時代の流れを汲んでいる遺跡があり、私も子どもの頃にたまに行きました。
冬になると、はるか昔に人々が暮らしていた跡地に雪が積もります。かつては人の営みがあったけれど、今は深々と雪が降っている。無常観というか、心にぽっかりと穴が空いた感じになりました。
今回の俳句を作るにあたり思い出したのが、この情景です。」(石澤さん)

遺跡の写真(石澤さん提供)

■今後の活動について

最後に、今後の活動についてお伺いしました。

「具体的にこれというものが決まっているわけではありません。ただ、一つ自分の中で際立っている軸は”日本の文化にもっと触れていきたいし、発信していきたい”という思いです。俳句もそうですし、その他に浮世絵などにも強い関心があります。一つのジャンルに拘らず、自分の表現を通じて日本の良さを発信していきたいと思っています。」(石澤さん)

日本文化への関心と愛を語る石澤さん

石澤さんの表現活動は続く。
EMCのnoteでは、今後も石澤さんの活動を追いかけていきます!



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