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【EMC海外研修レポート】 5日目 Scrum Ventures、Lattis、AnyRoad(San Francisco Day)

世界の最先端を知り、志を共有するグローバルなネットワークを構築することを目的に、1週間の「グローバルアントレプレナー海外研修」に出発した武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)の2年生たち。

今日は早朝からバスに乗り、シリコンバレーから約1時間かけてサンフランシスコ市内へ移動し、現地のスタートアップを訪問します。まずは、Lattis というスタートアップのオフィスを訪問しました。そこに、Scrum Ventures の宮田さんにお越しいただきました

■スタートアップ投資と新規事業創出を手掛けるScrum Ventures

Scrum Venturesはシリコンバレーと日本に拠点を持ち、アーリーステージのスタートアップ投資と、日本企業とグローバルスタートアップによる新規事業創出支援を行っています。
創業者兼ジェネラル・パートナーの宮田 拓弥さんから、これからの技術の潮流、投資のキーワード(Metaverse:仮想世界, Greenverse:環境, Multiverse:宇宙)というキーワードについて教えていただきました。

さらに、これから考えるべきこととして「脳とコンピューターの一体化」「地球の環境維持」「火星移住」などについての示唆もいただき、学生たちも興味津々です。

Scrum Ventures 宮田さんのセッション
宮田さんからの未来の話に聞き入る学生たち

宮田様への学生からの質問(一部抜粋)

Q:最先端の情報を常に得るためにはどうすればいいのか?
A:昔は図書館で論文を読んでいた。今はInternetがある。ニュースサイトにもアクセスできる。ググろう!

Q:未来を予測するにはどうすればいいのか?
A:統計を見ること。統計からある程度の確かな未来は計算できる。プラスして過去の歴史の中で、人類はできないことをできるようにしてきた。今投資が集まっている一見難しそうな技術も、いつかできるようになると考えている。

Q:我々がこれから起業していく中で技術革新を考えていくべきなのか?
A:iPhoneが出た頃、スマホ向けのビジネスを考える人は少なかった。現在スマホを考えないビジネスはありえない。技術そのものをビジネスにするか? 技術が普及したところで、そのプラットフォーム上でビジネスをするのか。やり方はいろいろある。

ちなみに、まだ見ぬ未来を思い描くEMC生たちに宮田さんがおすすめする映画は「宇宙へのカウントダウン」とのことです。ご関心ある方は、ぜひ御覧ください!

■ビジネスを成功に導くMobilityテックベンチャー Lattis

次に話を聞いたのは、Mobilityサービスを提供するLattisです。

創業者のJackと、共同創業者でエンジニアのPeterの話を伺いました。
Jackは家族と共にカナダから移住し、大学では航空物理学を専攻。アメリカの大手企業で飛行機の開発をしていましたが、そのキャリアを捨ててシリコンバレーの地で起業をしました。自転車の使用頻度が高い割に防犯面に課題があると感じて、世界で初めてのバイクロック(スマートロック)を開発をしました。その後、マイクロモビリティのオープンプラットフォームも作りました。

10年間事業を続ける中で、当初の事業モデルからピボットを経て、現在のMobilityテックビジネスが生まれました。事業転換にはさまざまな葛藤や議論があったことを率直に話してくれました。

Jack&Peterへの学生からの質問(一部抜粋)

Q:私たちは様々な選択肢がある中でどんな勉強をしたらよいか?
A:学生はいろいろな勉強ができる。でもあなたたちが学ぶEntrepreneurshipとは、ボートに乗っていろいろな障害物や困難を実際に経験して対処することで覚えられるもの。困難は繰り返し起こるけど、都度学ぶことができるでしょう(Jack)。
かならずしもMarketingやFinanceをすべて学ぶ必要はない。一方で、経営者として広い視野を持ち、どの方向に進むべきかは、自分たちで意思決定しなければならない。それ以外のことは、もっと経験値とスキルのある人がやればよい(Peter)

Jack&Peter
Lattisの Smart Key Lock

■顧客体験を最大化するAny Road

セッションのラストは、引率の平石教員とも長い付き合いのあるAnyRoadの共同創業者であるMr.Jonathan Yaffe。Jonathanさんは日本にも長く住んでいたことがある親日家です。
自らの起業の話から、シリコンバレーという場所の特異性など、話は多岐に渡りました。
ラストは「日本でもっとアントレプレナーを増やしていくためにはどうすればよいか?」「日本でまたビジネスをしたいと思うか?」という質問から、会場は熱気のある議論となりました。

AnyRoad Co-Founder and CEO Jonathan Yaffe
Thank you Jonathan !

明日はいよいよ最終日のPitch Day、みな、ホテルのロビーで準備中です!

明日のPitchに向けて準備中

■学生たちの声

ここで、恒例となる学生たちのコメントをご紹介します!

清水 涼太
EMCで学んできたことはもしかしたらグローバルスタンダードなんじゃないか? と感じていましたが、それが今日、確信に変わりました。明日はシリコンバレーでの体験を発表するPitchなのですが、日本をもっと良くしていきたいいという想いを発表して、自分自身もグローバルアントレプレナーシップを実践していきたいと思います!

白石 絢
これまでの話を受けて「日本ってもう終わりなのかな……」と思っていたのですが、今日の話で「日本をもっと変えていこうよ!」というノリになって熱狂しました。日本を憂うのではなく、EMC生から日本をV字回復するような人が出てくるんじゃないかなと思いました。

上村 昴
ちょうど昨日、最終プレゼンに向けてこれまでのインプットを振り返っていました。その中で思ったのが、社会はどんどん効率化されるけれどどこかに限界があるし、どこを目指すべきなんだろう? ということです。そこで考えたのが「ウェルビーイングな社会」だったのですが、今日のScrum Venturesでの話でまさにそういう言葉が出てきて納得しました。

松島 大智
今回の研修を通じて、日本って本当にやばいんだということわかりました。研修代は決して安くないですが、足を運んで肌で感じられたおかげで、本気で実感することができました。この経験は、自分の人生のターニングポイントになると思います。


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