味わって聞きたい日本語ラップ：「prize」dodo
むぅちゃんはスマホのMixリストに300曲以上の日本語ラップを入れていて、毎日車に乗ったり作業するときなどに聞いています。最近は土曜22:00～の「ラップスタア」を見るのが生きがいの一つです…
日々新たな音源が出るたびに一人で泣いたりニヤついたり興奮したりと気忙しくしているのですが、誰とも共有できないのが少し寂しいので、noteで勝手に語ろうと思います。
音楽に関する専門的な知識はなく、独断と偏見で感じた良さを語っていきますので、どうかご容赦ください…
今日のおすすめ日本語ラップ
今日おすすめしたいのはdodoの「prize」。
dodoちゃんはアルバムごと聞き倒すことが多い大好きなアーティストですが、その中でも「prize」は歌詞をそらで歌えるお気に入りの曲です…
(なぜかdodoさんのことは親しみと愛を込めて「dodoちゃん」と呼びたくなります…無礼をお許しください)
最初から最後まで大好きな曲ですが、私からおすすめしたいポイントは以下の3点です。
シンプルなのに深みのあるトラックが心に染みる
全てが「景品」というリリックの着眼点にシビれる
ヒヨコ ハーバー 鳩サブレー…ほっこりする「0円MV」にほっとする
それぞれのポイントについて、私なりに解説していきます。
おすすめしたいポイント
シンプルなのに深みのあるトラック
dodoちゃんといえば、トラックからラップ、収録、リリースまで自身で行う「インディペンデントプロ宅録プレイヤー」。
音楽学校で楽曲制作を学び、一時はトラックメーカーを目指していたことから、基本的にトラックはご自身で作られています。
さらに、宅録(自宅で録音すること)をベースとしており、自宅スタジオのことを「10goqstudio(天国スタジオ)」と呼称しています。
「prize」は、どこか日本の涼夏の夜を彷彿とさせるような、しみじみと心に染みるトラックです。
余計なところのないシンプルさと、ずっと聞いていたい深みを備えた曲なので、普段の日常生活に心地よく馴染みます。
ほんとにdodoちゃんのトラックって何を・いつ・何度聞いたとて飽きないし嫌にならないんだよな…不思議だ…
全てが「景品」というリリックの着眼点
私が個人的に「prize」で一番気に入っているポイントがリリックです。
実際に歌詞を見てみましょう。
全て景品
悲しいけど無くても平気
全てまぐれで手に入れた景品
俺ら平気 俺ら平気
あたりまえを理解してる全員
初めて聞いたとき「おいおいマジかよ…」と絶句しました。
全ては景品だったのか！！！
確かに人との出会いや縁なんていうのはランダムですし、自分の才能や見た目だって生まれ持ったものですよね。
もちろん努力して機動修正することもできるけど、あくまで初期装備は選べない。
そんなことはみんなあたりまえに理解しているけど、無いことは悲しい。
でも、みんなあたりまえに理解しているから「平気」だと飲み込むわけですね。
それでは、全てが景品だったとき、人はどうあるべきなのか…？
リリックの続きを見ていきましょう。
全て貰い物
眺める無料の御来光
壊れてくそれもご愛嬌
また貰えるから他行こう
そんなしつこく
求めても得れるのは気苦労
何が必要？ センス・実力？
いやガチャを引くためのキルローグ
ここで言う「貰い物」には何があてはまるんでしょうね。
私は人との出会いとか、チャンスのようなものを想像しています。
貰い物がもらえたら嬉しいけれど、いつかは壊れてしまうことは飲み込む必要がある。
しつこく一つのものを欲しがっても、貰えるかどうかなんてわからない。
だからこそ、「また貰えるから他に行く」「キルローグを増やす」…
自分から動いてたくさんの経験をすることで、貰い物を増やしていく。
なるほどなーー。深いや…
また盛大にかますハズレ
ヒヨコハーバー鳩サブレー
手土産を持って訪ね
貰う次のまぐれ
続けるプレイ
たくさん既に溢れる素敵なもの
油性ペンで書く上に名前「無敵」
黒も薄れてグレー いつかは幽霊
dodoちゃんはスタンスとして、手土産を持っていきスマイルを保って景品を受け取っています。
さらに、貰った景品は素敵なものとして取っておいているようです。
人がいつか死ぬまでの間にたくさんの素敵な景品をポジティブに受け取っていこう…
なんだか素敵な考え方だし、無理がないから、明日を前向きに生きられそうな気がしてきます。
ヒヨコ ハーバー 鳩サブレー…ほっこりする「0円MV」
dodoちゃんといえば、何も編集を加えない「0円MV」が魅力の一つです。
今回の「prize」でも、車内から場面展開することなく、大きな編集が入っているのはいらすとやの「ヒヨコ ハーバー 鳩サブレー」だけ。笑
リリックの中にもたびたびユニークな言葉遊びが入ってくるし、ライブパフォーマンスもニヤニヤしながら魅入ってしまう。
dodoちゃんならではの独特なおもしろさにどんどんのめり込んでしまいます…
曲だけ聞けばしみじみ人生に想いを馳せられるし、MVを見るとほっこりしてdodoちゃんに親近感と愛着が持てるようになっている「一曲で二度おいしい」構造です。
ハマる人はたちまちファンになって次の曲も聞きたくなることでしょう。
少なくとも私は出逢った初日にリリースされている全曲を聞き倒しました…
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「良いな～」「気になるな～」と思ったらぜひ聞いてみてください！
ぶっちゃけdodoちゃんはアルバムごとおすすめしたいので、「prize」がいいなーと思った方は、収録されている「again」というアルバムもチェックしてみるといいかも😊
今ならSony Park (ソニーパーク)のPark Live versionも聞けるのでよかったらどうぞ！
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