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もう二度と会えなくても

好きな人を応援し始めてから5年が経った。

好きな人が、芸能のお仕事を辞めてから2年半とちょっとが過ぎた。

俳優だった好きな人を好きになってからの時間が、俳優じゃない好きな人を好きになってからの時間に抜かされた。

ひたむきに努力を重ねる好きな人が好き。
いつまでも純粋できれいな心の好きな人が好き。
悩みながらも着実に歩みを進めている好きな人が好き。
目的達成のためなら1週間スマホを手放すことも厭わない好きな人が好き。
愛らしいのにかっこいい、か弱いのに強い好きな人が好き。
恋人を大切にしている好きな人が好き。

わたしの部屋の壁には美術館のように好きな人のフォトパネルが何枚も飾ってあるし、ロック画面はいまでもその人の写真だし、「推しは?」って誰かに聞かれたらその人の名前を答えてる。
「もう、お仕事やめちゃったんだけどね。」って。

元々飽き性で、なにをやっても1年続かない、恋人ができても半年で別れちゃう自分がこんなに長く1人の人を好きでいることなんてまずない。
以前応援していた俳優さんは、途中で少しづつ興味がなくなって、でも、デビュー前から応援していたから、貴重な写真とかグッズとかも持ってて、所謂 "古参アピール" ができるから、気持ちよくなれるから、降りるに降りられなかった。結局は、「人気になる前から見つけて応援している自分」が好きなんだろうなって思ってその気持ち悪さに耐えきれなくなって降りたけど。

でも、その人だけは、SNSがなくなっても、芸能のお仕事を辞めても、供給なんて一切なくても、ずっと心に残っていて、ずっと好きで、ただ単にその人の幸せを願っている自分がいて。
本当に、噓偽りなく、心の底から好きなんだって実感した。
この世界の誰よりも幸せでいてほしいし、誰よりも大切にされるべきだと思う。
本当に「幸せでいてほしい」以外の言葉が見つからない。


今日も明日も明後日もこの先も、もう二度と会えなくても。
ずっと、変わらず愛してます。

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