T大学の800mのレース3-4日前の練習(2018-2019)

こんにちは。今日はいわゆる直前の調整練習について書きます。しかし、あまり調整という言葉は適さないので、これ以降では使いません。ご意見ご感想お待ちしてます!


練習メニュー

T大学の800mのレース3-4日前の練習(2018-2019)は以下の通りです。

150*3(r=Walk back) //400PBよりは速く。アップのようなもの。
400+400(r=1’) //ほぼカスミンテスト。全力。150と400の間は完全回復。大まかな設定は決めるが、特に2本目の細かい設定はしない。

約15人がこのメニューをこなしています。多い人で年間10回。


PB分布
52秒台2人 54秒台3人 58秒台2人 2分0-3秒台3人 2分4-9秒3人 2分10-20秒 2人

カスミンテストとは、、、

1分間走+1分間レスト+1分間走の合計距離から800mのタイムを算出する方法。
ロシアの実験データで古くからある。
1500m のものもある。

やり過ぎでは?(よく言われます。)

私も3年前までならそう思ってました。
ちなみに私自身はこんなにやってません。400m1本とかです。
また、実際やり過ぎ説は否定できません。

テーマ

やり過ぎ・やらな過ぎを防ぐ。

・400m 1本では少ない。 
・1分レストなので追い込みづらい。
・2本目独走にすると、さらに追い込みづらい。
・疲労が残るということはほぼない。(4日前にやるのが理想。)

ポイント

①試合の結果を予測できるようにする。

・このメニューはごまかせない。
・多少調子が悪くても200+600等は出来てしまう。
・カスミンテストの表から、結果が予測できる。(気象条件や独走だったどうかは重要なファクターなので注意し、記録する)
・もちろん個人差はある。
・データの母数を掴むために同じメニューを何度もこなす。
・当然だが3-4日前のメニュー選定が試合のパフォーマンスを決定する因子にならないようにになる。

試合とセットでこなしていき、連戦を行なって、シーズンの経過と共にパフォーマンスを上げていく。

補足:なぜそんなにやるの?

高校生と大学生の大きな違いのひとつとして、試合の数にフォーカスします。

高校: 県大会-地方大会-インターハイ、たまに記録会のように狙う試合が月に1回以下。
大学: 上の大会に出たいためとにかく標準記録を狙う。対校戦も多い。狙う試合が年間二桁、3週連続も珍しくない。

高校生で、本当に狙う試合の調整ならば、今回紹介したメニューより少ないメニューがベターかもしれません。

量が少ない調整で、大学生の試合をこなしていくと、シーズンの経過と共にパフォーマンスが落ちます。また、試合の安定度も下がります。これがやらな過ぎてはいけない理由です。

(連戦でないときに、400m+400mではなくて500m1本にしましたが、そちらの方が良い結果が出た選手も多いです。)

検証したことがないこと

・1日3本の試合

・1日2本の試合で1本目から余裕がない場合





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