ウォーキングが認知症予防に!? ~脳活性化と物忘れ防止のメカニズム~

最近の研究で、ウォーキングが認知症予防に役立つという興味深い知見が出ています。
 
今日は、ウォーキングが脳の活性化と物忘れ予防につながるメカニズムについて、科学的根拠を踏まえてお話ししたいと思います。

まず、ウォーキングが脳の活性化を促すという点では、運動により脳内で起こる変化が注目されています。
 
ウォーキングをすると、脳内で神経伝達物質の分泌が促され、シナプス(神経細胞の接続部分)が活性化されるのです。
 
実際に、ウォーキングを行った高齢者では、認知機能の低下を示す脳内の領域の萎縮が抑えられることが確認されています(ウィスコンシン大学アルツハイマー病研究センターなど)。
 
一方で、物忘れ予防の効果については、ウォーキングが脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌を促すことで、新しい神経細胞の生成や成長を促し、記憶力の維持につながるという指摘があります(カリフォルニア大学研究)。
 
さらに、ウォーキングには認知症のリスク因子である肥満、糖尿病、高血圧、うつ病を予防する作用もあり、そうした要因によるダメージから脳を守ることで、認知機能低下を防ぐ間接的な効果も期待できます。
 
このように、ウォーキングには脳の活性化と物忘れ予防につながる科学的なメカニズムが存在しています。
 
運動神経系だけでなく、脳の健康維持にも役立つ素晴らしい習慣ですね。
 
楽しみながらウォーキングを続け、認知症予防に生かしていきましょう。

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