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防災について考える【症状の緊急度をアプリで確認!~救急車の適正利用に~】

みなさん、こんばんは!

防災士のうさみです。

今日は、救急車の適正利用について考えていきます。

たまにテレビや新聞報道等で、「救急車をタクシー代わりに~」などという話を耳にします。本来であれば、救急車を利用するほどでもないにもかかわらず、119番通報をして救急搬送をしてもらうというものです。

高齢化社会である中、救急車の出動件数が増加傾向になっており、適正に救急車を利用しようと国でも啓発しています。

◆救急出動件数の推移

では、実際に出動件数はどのような推移になっているのか確認してみましょう。

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こちらの一覧は、総務省消防庁が発行している統計資料「令和2年度消防白書」に掲載されているものになります。

この白書によると、令和元年中の救急自動車による全国の救急出動件数は、663万9,767件(対前年比3万4,554件増、0.5%増)となっており、平成16年以降、ほぼ一貫して増加傾向が続いていることがわかります。実に、平成16年から比べて100万件以上増えているわけですね。


◆救急診断アプリの活用

総務省消防庁では、こうした救急出動件数の増加する中で、救急車の適正利用を促すため、様々な取り組みを行っています。

その中で、今回一つご紹介したいのが、救急診断アプリ「Q助(きゅーすけ)」です。

このアプリは、該当する症状及び症候を画面上で選択していくと、緊急度に応じた必要な対応されるものです。

◤表示される対応内容◢
✔今すぐ救急車を呼びましょう
✔できるだけ早めに医療機関を受診しましょう
✔緊急ではありませんが、医療機関を受診しましょう
✔引き続き、注意して様子を見てください


その後、医療機関の検索(隣県の情報も閲覧できるように、厚生労働省の「医療情報ネット」にリンク)や、受診手段の検索(一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の「全国タクシーガイド」にリンク)を行うことができるようになっています。

なお、スマートフォンとWEBブラウザで利用できる2種類があるようですので、一度ご覧いただければと思います。

●スマートフォンアプリ(iOS版)

●スマートフォンアプリ(Android版)

●WEBブラウザURL


◆さいごに

このように、救急車が必要かどうかを判断できるアプリの存在を知っているかいないかで安心感が変わってきますね。

もちろん、緊急時など、直ちに救急車を要請する場合は、アプリでの診断を待たずとも119番通報するなど臨機応変な対応も必要です。

しかしながら、限られた台数の中、救急車の出動件数は増加している現状を考えると、一人一人が救急車を適正に利用することで、守れる命を守りぬく社会につながっていくのだと強く感じます。


最後までご覧いただきありがとうございます。

大切な誰かを守るために、まずは自分の命は自分で守れるようになりましょう。

それではまた!


防災士 うさみ

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