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 みなさん、こんばんは!うさみです。

 今日は、私の身の回りでずいぶん前から気になっていた「ケルナー遊具」がテーマになっているオンライン交流会があり、参加してみました。

 そもそも、ケルナー遊具とは、ドイツ人のハンス・ゲオルグ・ケルナー氏が手掛ける遊具で、「不思議な形だけれど、子どもたちの想像力を養い、身体能力や危険予知能力を身につけてほしい」という思いの込められたものです。

 私の住んでいる地域に近々設置されるという話があり、一体全体どんなものなのか知りたいなーと思っていたところにイベント告知があり、参加してみました。

 プレゼンの講師は、ケルナー氏とも交流のある方で、ケルナー遊具製作の場にも立ち会ったことがあるそう。また、ケルナー遊具には大人が子どもの見守り役として配置されるのですが、そのスタッフとしても活躍された経験があり、実にたくさんのお話を伺うことができました。

 その中で、特に印象に残ったのが、ケルナー氏の遊具に込める次のような思いでした。

世界中に100%安全な遊具はない。なので、大事なのは危機を回避する力を身につけること。子どもたちが、遊びを通して自分自身の限界を体験できるよう、ある程度のリスクを提供し、身体能力や危機を回避する力を養うことが大切。

 一見すると、「危なくないのか」と思われるかもしれませんが、ケルナー遊具は、日本よりも厳しい国際基準に則り安全性を担保しているとのこと。さらに、遊具にはケルナー氏の住所等が記載されたプレートが設置されていて、「何かあったらここに連絡を」という配慮がなされているのです。

 私自身、まだ独身で子どもがいないので、同じ立場にたっての思考ではありませんが、「あれも危ないから」「これも危ないから」という気持ちはわかりつつも、ケルナー遊具のような、あえて子どもたち自身に考えさせる仕組みは現代において本当に必要だなと感じました。

 私の幼いころも、川を探検したり、山に入ってみたりと今振り返れば少し危ないこともしていて、そういう経験から「これ以上はだめだな」などと学んでいったような気がします。

 もちろん、多少の危険さがあることから、ケルナー遊具にはスタッフが配置されるようで、講師もスタッフとして活動していた時は、できるだけ子どもたちの先手を打ちすぎないように、邪魔にならないようにと配慮していたそうです。

 そんな話を聞いて、それこそ、某学園ドラマの教師が言うところの「親という字は木の上に立って見ると書きます」じゃないですが、子どもの成長のために見守ることの大切さに通じているんだなあと考えさせられました。

 さらに、このケルナー遊具は、詳細な設計図は作らずに、スケッチを行い、模型に起こしてから制作に取り掛かるそうで、そういった裏話を聞けただけで、なんだかワクワクしている自分がいました。

 私の地元にも早くケルナー遊具が完成しないかなと待ち遠しく思えてなりません。

 「ケルナー遊具」というフレーズに、勢いよく反応して参加してみたのですが、今回の交流会は参加して本当に良かったと感じました。平日の夜にオンラインで集まり、ゆるゆると考える時間が心地よいものでした。

 タイミングが合えばまた次回参加したいと思います!

 最後までご覧いただきありがとうございます。

 ではまた。

うさみ

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