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みなさん、こんばんは!

今日は母校の高校の卒業式に参列しました。
私の母校は、開校してからまだ15年ほど。

私たちの代が1期生ということで、たまたま同窓会長の任を仰せつかっていることから、毎年招待されています。

事前に校長先生から聞いた話では、今回の卒業生を含めると延べ2,800名を越えるとか。

今年も、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から前回に引き続き来賓が市長、PTA会長、同窓会長の3名でした。
一昨年までの来賓者数と比べると少ないなあという印象。

また、今回は初の試みとして、YouTube上で限定公開によるライブ配信をすることとなったとのこと。
これは、在校生不在、保護者も生徒につき1名と絞ったことへの配慮だそう。先生方の苦慮が伺えます。

卒業式で祝辞を述べている際、真剣な眼差しでこちらをみてくれている生徒もいて、少しでも思いが伝わってくれていたら嬉しいと感じています。

しかし、式終了後の退場時に生徒一人一人の表情をみているとなんだかジーンと胸に迫るものが。

きっと、こんな情勢だからこそ失うこともあったけど、得ることもたくさんあったことでしょう。

彼ら、彼女らの未来が輝かしいものでありますように!

備忘として、祝辞を載せておこうと思います。

今年卒業を向かえるすべてのみんなへ
卒業おめでとう!


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祝 辞
本日ここに、令和二年度卒業証書授与式がこのように盛大に挙行されましたこと、誠におめでとうございます。同窓会を代表いたしまして、お祝いを申し上げます。

卒業生の皆さん。本日はご卒業誠におめでとうございます。また、ご臨席の保護者の皆様におかれましては、今日という日を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。

さて、皆さんは、今日までご家族の愛情に包まれ、また、多くの人々から支えられ成長してこられました。この三年間でも、たくさんの人との出会いと同じ時を過ごす中で、皆さんは、誰かに支えられ、また、誰かを支えることで、理解しあうことの大切さに気づいたことと思います。

そして、これから皆さんは、この場所を巣立ち、新たな世界へと羽ばたいてゆかれます。そこには、また多くの出会いが皆さんを待ち受けています。ぜひそれらの出会い一つ一つと向き合い、つながりを深めていってください。

そこで、これからのたくさんの出会いがある中で、一つだけ皆さんに心にとめておいてほしいことがあります。それは、「普通にとらわれない」ということです。みなさん、ご存じのとおり昨年来からの新型コロナウイルス感染症により、私たちの普通は大きく変容してしまいました。果たして、誰が毎日マスクをして、旅行や飲食店に気軽に足を運ぶことができなくなる日々が来ると予想できたでしょうか。みなさんの学校生活もたくさん影響を受けたことと思います。現時点において、以前までの普通は、もはや普通ではありません。

このように、普通とは社会の情勢によって簡単に変わるものなのです。また、個人の心持ちによって、その人の普通も変わることもあります。ですから、これから社会へはばたく皆さんには、自分の普通、相手の普通に固執することなく、むしろ、お互いの普通に差異があるときには、その違いを楽しむことができたらいいのではないかと思います。

今いる環境はもちろんのこと、経験してきた環境で、その人が何を思い、考え、感じるのかは千差万別です。

普通とは本当は普通ではないのかもしれません。普通が変わるということも体感しているみなさんです。ぜひ、みなさんには、普通にとらわれずに、違いを楽しむことでたくさんの人と出会い、交流を深めていっていただけたら幸いです。

結びになりますが、卒業生ならびにご臨席の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。本日は誠におめでとうございます。

令和三年三月一日

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