「自己認知を高める対話」の深化と探求
一言でいうと
「自己認知を高める対話」について、探求(認知を拡張する)と深化(実践により技を磨く)に取り組んでいきたい
背景・意図
集中の対象を明らかにしたい
マイテーマの「自己認知を高める対話」について、蓄積し、持論を持てるようにしたい。幸せなことに、テーマを深めるための経験は積めているので、思考を練るプロセスを、毎日に組み入れていきたい。
思考を練るためのヘルプはないかな・・・と思ったときに、直感的に頭に浮かんだのが、「両利きの経営」。「知を探索する」・「知を深化する」の二兎を追えていることで、広がりがあり、また、瑞々しくありながら、思考が練られる感じがする。ただただ深堀りだけをしていこうとすると、なんとなく凝り固まって、偏屈になる気もする。
書籍を読み直し、関連情報をインプットしていたら、以下のまとめに行き着いた。とてもわかり易いまとめだった。今の自分は、リフレクションを求めいたことが自覚できた。
自分の持ち味、強みについての「深化」に取り組みつつ、それだけに閉じないインプットや挑戦をすることで「探索」も忘れない。ダブルループ学習として前提・行為を見直すめに「知を探索」し、実践知からのフィードバックを得ることで「知を深化」させる、と言い換えられるかな。
(そういえば、古巣ではさらにMI:Manegirial Identityに昇華させるためのトリプル・ループを提唱していた)
取り組むこと
知の探索
「自己認知を高める対話」と言っても、いろいろな要素が含まれているので、自分の好きな分野を挙げて、インプットをしていきたいと思います。
自分の興味は、心理学、脳科学、人工知能、マインドフルネス、禅、交渉学、NVCくらいなので、これらの領域についてLLMに手伝ってもらって、要素分解すると、以下に整理できました。
1. 心理学:
自己概念と自己スキーマ: 自己認知は、自分自身についての知識、信念、価値観、感情、経験、つまり自己概念に基づく。対話を通して、自己概念を構成する要素を認識し、自己スキーマ(自分自身についての一般的パターン化された思考や行動)を理解することができそう。
認知バイアス: 私たちは、自分自身を過大評価したり、自分に都合の良いように解釈したりする、認知バイアスの影響を受けやすい。対話を通して、自分の認知バイアスに気づくことで、より客観的な自己認識を育むことができそう。
自己開示と受容: 対話は、自分の内面を他者に表現し、相手のフィードバックを受け取る機会を提供する。これは自己開示と受容のプロセスであり、自己認知を高める上で重要な要素といえそう。
心理療法: 対話型セラピーは、自己認識を高め、心の問題に対処するために利用される。認知行動療法、精神力動療法など、様々なセラピーが自己認知を促進されることがありそう。
2. 脳科学:
神経可塑性: 脳は、経験によって変化する能力を持っています。対話は、新しい情報や考え方への露出を通じて脳を刺激し、神経ネットワークを再構築する機会を与えることがありそう。
ミラーニューロン: 他者の行動を観察する際、自分自身でその行動をしているかのように脳が反応する現象がある。対話を通して、相手の行動や感情を理解することで、自分の行動や感情に対する認識を高めることができそう。
感情の処理: 対話は、感情を言語化し、他者と共有するプロセスという理論がある。感情を理解し、適切に表現することで、自己認知を深めることにつながりそう。
3. 人工知能:
自然言語処理: AIは、対話を通して人間の言語を理解し、応答を生成することができる。自己認知を高める対話においては、AIを活用することで、自分の思考や感情をより深く分析し、理解することが可能になる部分がありそう。
パーソナライズされたフィードバック: AIは、個人のデータに基づいて、パーソナライズされたフィードバックを提供することができます。これは、自己認識の改善に役立つ貴重な情報として役立てる方法がありそう。
データに基づいた自己分析: AIは、対話の内容を分析し、個人の傾向やパターンを特定することができます。このデータに基づいて、自己認識を客観的に評価することに活用できそう。
4. マインドフルネス:
自己観察: マインドフルネスは、自分の思考、感情、感覚に意識を向け、無判断に観察することを重視している。対話を通して、自分の内面を客観的に観察し、自己認識を深めることに寄与しそう。
非判断: 自己認知を高めるためには、自分自身を批判的に判断するのではなく、受容的な態度を持つことが重要といわれている。マインドフルネスは、非判断の姿勢を育むのに役立ちそう。
プレゼンス: 対話に完全に集中することで、自分の思考や感情に意識を向けることを大切にする。これは、自己認識を高める上で重要な要素といえそう。
5. 禅:
自己内観: 禅は、坐禅を通して自己内観を重視します。自己認識を高める対話は、禅の自己内観と共通点がありそう。対話を通して、自分の内面を深く見つめ、自分自身への理解を深めることを支援しそう。
無心: 禅は、思考や感情にとらわれず、心を空にすることを目指している。自己認知を高める対話においても、自分の価値観や先入観にとらわれず、オープンマインドで相手に耳を傾けることが重要になりそう。
6. 交渉学:
共感と理解: 交渉学は、相手との良好な関係を築き、互いに納得のいく結果を得るための技術。自己認知を高める対話においても、相手への共感と理解が重要です。相手を理解することで、自分の考え方の偏りを認識し、自己認識を深めることができそう。
質問力: 交渉学では、相手の意見を引き出し、理解を深めるための質問が重要になる。自己認知を高める対話においても、適切な質問をすることで、自分の思考や感情を明確化し、自己認識を深めることができそう。
7. NVC(非暴力コミュニケーション):
感情の言語化: NVCは、感情を言葉で表現することを重視します。対話を通して、自分の感情を明確に表現することで、自己認識を深めることができそう。
ニーズの理解: NVCは、自分のニーズを理解し、相手に伝えることを重視している。対話を通して、自分のニーズを理解することで、自分の価値観や目標を明確化し、自己認識を深めることができそう。
共感: NVCは、相手の感情を理解し、共感することを重視している。対話を通して、相手の感情を理解することで、自分の感情に対する認識を深めることができそう。
うーん、かなり大きく出てしまった気がするけど、「自己認知を高める対話」について、これらの領域から得られる知識や技術を統合すると、めっちゃすごいことができそう、という感覚はある。そして、何より面白そう。これらの領域を丁寧に理解していくことに取り組んでみる。
あまり凝り固まらず、論文を読んでいくことから進めてみようかと思う。
ピックアップすると、以下が見つかった。
次回は、こちらのまとめと、自分の感想を書いてみるところから。
知の深化
「自己理解を深める対話」についての「深化」は、まずは「商談」、「会社の仲間との会話」、「自己内省」、そして、「自己認知を高める対話」の実践を通して、活動してみたい。
さらに絞り込むと、まずは日常生活で多くの時間を占める「商談」の中で、相手が「心からやりたいと思えること」を、ともに探索し、具体化するところから始めてみたい。
いくつか、「素晴らしいと思える営業商談の要素って何でしょうか」という問いをお客様に投げかけてみた。
ほぼすべての方が、会話を通じた「気づき」がある、という点を挙げていたのが驚きだった。(知らなかったことを知る、知れてよかった!を知る、無自覚が自覚化される、などなど)相手の中での気づきが生まれる会話とは、まさに「自己認知」が促進された結果なのではないかということで、これを再現性高くできるように探求してみたい。
ここも、過去の記憶と本棚を眺めながら、なにか導線がほしいと思って手に取ったのが、田坂広志先生の「営業力」。ここに軸をおいて、毎日の商談をレビューしてみよう。(本からの学びは、コツコツとXで細かく発信でもしてみる)
あとは、せっかく商談をテーマにするのであれば、自分が多く接してきた「伝説的な営業」の方とのセッションもやってみたい。ただ、これはまずは自分の中での持論がないと、相手の「伝説的」な部分を深めるための質問もできやしないだろうから、知の探索と、自分の商談での深化、を少し試してみて、自分なりの型が見えてきてからにしよ。
おわりに
感想・お問い合わせ・自己認知を高める対話に興味がある方
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@Yuichi_dialogue
営業の生産性向上・顧客との共創を支援しています
株式会社PoeticsにてJamRollというサービスを提供しています。
参考
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