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東京マラソン2023振り返り

イントロ

目標スピードと心拍

スピードは全く安定せず、、、心拍は最後に向けて上っていった。

ランニングスピード(シャドウが目標・青線が実績)
心拍

31-36Km区間でスピード出しすぎ

Garminの記録

<最初に>

最初に書いておきたい点が、いくつか。

とにかく楽しく走れた

脚がピキピキするような不安も無く、肺があがってしまうこともなく、もう嫌だと思うこと無く、ゴールまでほぼ笑顔で、写真スポットではちゃんとカメラマンに笑顔でダブルピースをして走れるほどの余裕で楽しめた。
思い描いたペースで最後まで笑顔で走るという、理想通りの東京マラソンにできた。これは、自分の目指していたとおりの到達点で、しっかり褒めてあげたい。

レース中のGarminの自動計測

これは、全くの盲点で、調査不足だった。走り続けていると、実測距離とレース距離にズレが発生する。(ただ、ここだけ読んで誤解してほしくないのは、Garminが悪い訳ではないということ。)
過去、Runtuberのみなさんのレース動画を見ていて、何故にみなさん1Kmごとに時計ポチッとするんだろう、自動記録なはずなのになぁ、と思っていた。ようやく理由がわかった。
私の場合、今回Garmin上のタイムは3:38:07で、公式ネットタイムは3:42:08だった。約4分も差が出た。距離で見ると、ゴール地点でGarminの測定値は43.02Kmで825mの差。5:20/Kmで825m走ると3:49だから、時間の差ともほぼあってくる。そう、私はフルマラソンの間に、広いコースをグネグネと走り、目標ペースで800mほど余分に走ってきたのだ。
自分に都合の良いところもあるかもしれないが、実際の動き・時間を示しているという面で、今回はGarminデータを参考に振り返っていく。

ピッチ・歩幅(ストライド)

走る前は意識していなかったが、今回あえて振り返りの項目に入れてみた。調べることで、初めて、ピッチ走法、ストライド走法に手触りが持てた。これまでは言葉を知っていただけだった。ピッチとストライドの参考値をこちらのサイトで、計算ができた。今回は、目標タイムが3:45:00だったから、ペースは5:20/km。そのときのピッチとストライドの関係が以下の様になる。これを参考に振り返ってみたい。
全体のピッチ平均値は174。もちろん、疲れてくると落ちることや、坂道、登りの違いはあるが平均として均したこの数字を基準値にして振り返る。ストライドは平均値が113だった。

Run Hack Toolsさんのサイトより

心拍

直近の最大心拍数は185/分なのでこれを基準に振り返る。
全体の95%を「ゾーン5:全速力の速さで、長時間維持することはできない(Garmin説明)」ペースで走り抜いた、というよくわからない結果にはなってしまったが。

東京マラソン時の心拍ゾーン

これの原因を考えると、今回は事前に普段あまり心拍に負荷をかけるトレーニングをしていないので、Garminが私の心拍の実力値を把握できていないことが考えられる。

区間ごとの振り返り

<スタートから5km>

公式サイトマップより

5Kmまでで、すでにかなりオーバーペース。スタートの混雑で焦らないように、目標ペースも少しゆとりをもって設定したとは言え、2Kmは29秒先行になっており、まったくダメ。3Kmくらいですでに集団は落ち着いていたはずだが、テンション上がっているので、ここからも(悪いい意味で)順調にキロあたり20秒前後先行。5Kmトータルで先行1:39。坂道とは言え、ダメージを蓄えないことを意識して目標タイムを設定していたのに、まったく守れていない。自分の悪い癖が出ている。心拍を見ると、全体平均の169に近い数字まで上がっているので、坂道でスピードが上がって息が上がっていることも伺える。自覚はまったくなかったが。ピッチは特にコメントがないが、歩幅は全体平均を上回る1.21が出ている。坂道は歩幅を下げる(弾まない)を意識していたので、ここも上手くできていない。
人に影響されて、ジグザグめっちゃ走っていた気がするし、初めての給水場所で、どちらに来るかを心配していた気がする。(ちなみに、海外の方は、人の前を横切るような走りをするときに、指サインを出してくれることに気づいた。これは、その後私も真似した。)
給水は、すべての場所で失敗している。これは猛反省。まったく、飲めなかった。むせてしまうので、ほぼ止まるくらいにスピード落として飲んでいた。過去のフルマラソンではそんなことなかったのに、次までには、吸水方法をしっかり学び、練習しておく。

<6Kmから10km>

公式サイトマップより

引き続き、ぶっ飛ばし続ける。これがなぜなのかを書くのは、次の5Kmで。5Kmの給水の難しさに我に返り、沿道で多くの方が応援してくださっていることも目に入り始めたのが、この区間くらい。ここまでは、なんというか無我夢中で、一番楽しみにしていた歌舞伎町の前の通りを走ることなんで、ほぼ何も覚えていない、というような感じ。
7Kmで予定していたジェル一発目を投入。ここは手間取らず飲めた。JRをくぐり、やっと沿道も目に入ってくる。神保町から、石井スポーツめがけて走るところで、意識がだいぶはっきりしてきていた。

翌日、仕事中に撮影した同場所の写真 革靴が痛かった

9Km~10Kmあたりの、秋葉原の入口あたりでは、外国人ランナーのみなさんがしきりに写真を取っていた。

<6Kmから10km>

公式サイトマップより

12kmを超える辺りで、肩に力が入ってガチガチになっていることに気づき、さらに「なぜこのように早いスピードで走っているのか?」という自問自答ができるようになった。過去から、より良くできるとよい、とか、社会人になっても達成率が高い方が良い、何なら130%達成とか、もっともっと、を目指す環境にいたから、その思考が無自覚に発生する。「すごければ、すごい方が良い。」という価値観が根底にある。だからこそ、マラソンもより早く、を目指してしまう。でも、もうそういうのは辞めたい。目指したとおりに走ることや、そのことを安定的に続けられることを大切にしたい。今回は、無理なく楽しめること、および、翌週からの海外出張でも安定的にパフォーマンス出せるためにも、3:45を目指してスタートしたはず。その基準からすると、早すぎる。そのことを自覚できた。
ということで、13㎞あたりは5:17で落ち着いたものの、14㎞~17㎞区間は、またペースが上がる。5:05を切るくらいまで上がってしまう。これはなぜかといえば、トップランナーとのスライド区間だったから!!(スライド:すれ違い)テンション上がるとすぐにスピードが上がってしまう、、、ピッチ少し増え、歩幅も少し伸びるとスピードが上がるわたし。なんというメンタルの不安定さでしょう。とにかく、昔から大好きな中村匠吾選手を筆頭に、クレイジーかろ選手などには、大声で声援を送りました。とても楽しい時間でした。

<16Kmから20km>

公式サイトマップより

19㎞区間において、ストライドが長くタイムが早くなっている。この区間は、応援がとても多く、手を振りながら走っていた区間だった。これまでや、ここでスピード上がっていたことを踏まえると、テンションの上下ですぐにスピードが上がるクセがあるのだろう。この時のテンションの上下は、人の応援で起こっている。しかもここは、ピッチではなく、ストライドだけが伸びている。かっこよく見せたかったのかな。
浅草の雷門前の区間は、本当に人も多く、とてもエネルギーを貰える区間だった。この区間まではサングラスをしていたが、ここで外したことを覚えている。せっかく応援していただいても、目が合わないとお互いによくわからないから。あと、今回の大会で、読んでもらいたい名前を書いたシャツを着ることが大切と学んだ。着ぐるみの人やわかりやすいシャツの人は、沿道の人に名前を読んでもらえる。それはとてもエネルギーになるだろうなぁ。

<21Kmから25km>

公式サイトマップより

蔵前橋で、大規模なスライドを目の当たりにし、大会の規模の大きさを感じる。しかもスライドする人たちは、サブ3くらいの人たちだろうから、早い人ってたくさんいるなー、と思いながら走っていた。
両国国技館から富岡八幡宮のあたりは普段の生活で来ることが少ないから、観光気分で街並みを堪能しながら走っていた。ハーフを超えて、まったく全身に違和感がなく走り続けられそうと感じていたことからも、最高の気分で走っていました。

<26Kmから30km>

公式サイトマップより

蔵前橋を渡るあたりで28㎞地点がやってくる。事前の準備では、ここでMedaristのパウダーを飲む予定だったが、粉のまま飲み込むというタクゾウさんのアドバイスはほぼ自分には不可能と判断。27㎞地点で水コップをふたつとり、それに粉を混ぜてドリンクにして飲むということを目指したが、めっちゃ難しかった。
2つの水コップのうち、ひとつを少し飲み、もうひとつを増やす。そこに、Medaristの粉を開封するという、なんともトリッキーで工数の多い作業をすることにしてしまった。まず、ひとつのコップに水を集約するときにすでにめちゃ溢れる。さらに、Medaristを開封して、コップに入れようとしたら、先っちょだけが水に浸かり、粉が濡れてしまいうまく出てこない。Medaristを開け直したり色々したが、とにかく大変だった。蔵前橋の復路は、こんな感じで過ぎていった。

<31Kmから35km>

公式サイトマップより

水天宮前を超え、茅場町を超え、32㎞地点から京橋に向かうところの気持ちよさと行ったらなかった。こんなにも街のど真ん中を走れることの非日常感に加え、人の声援の多さも相まって、東京マラソンを走れることをとても感謝する区間だった。そして、この銀座区間を越えると、ついに家族に会えるかもしれないということで凄まじいパワーが出た。
結果、35Kmはキロ4:46という何とも言えないスピードで走り抜いていることに代表される通り、高速区間となった。これが、36㎞以降、スピードが減速することにつながった。
34㎞地点で家族とは待ち合わせしていたので、ドキドキしていたが、問題なく見つけることができたし、次男、嫁とはハイタッチもできた。(長男は、ビデオ・写真を撮影してくれていた。)ここで、ハイタッチせずそのままのスピードで走っていたらおそらく4分台になっていただろう。家族との応援待ち合わせは、めちゃくちゃ充電されるし、走り切るエネルギーにもなる。

34Km地点 長男撮影による私
40Km地点 長男撮影による私

<36KmからGoal>

公式サイトマップより

後はひたすらゴールを目指して走るのみ。
事前にイメージしていたのこりは1Kmあたり踏ん張ってスピード出してみる、という点もあまり叶わず、しっかり走り抜くことに終始した区間だった。前の5㎞区間のダメージが大きすぎたものと思われる。そして、最後の石畳の苦しいこと。。。足の裏がきつい。

まとめ

走り終わった後に感じたこと。とにかくボランティアの方に感謝。これだけ大規模な大会、人も多い中で、ボランティアの人は全員が笑顔で応援してくださっていた。こんなに素晴らしい大会はないと感じられた。

ランナーとして・・・

  • 意図したペースで走る、ということがとにかく苦手

  • 心拍を追い込んだトレーニングをしていないので、適切な負荷がわかっていない(適切な目標値になっていない可能性がある)

  • フォームをもっとアップデートできる

    • ストライドが伸びている/ピッチ・上下動作・呼吸が不安定

    • 登り・下りともに、動作がぎこちない

  • 正しい給水方法の理解と練習

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