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【前編】 IgA腎症 扁桃摘出日記

こんにちは。
最初のnoteでは当事者として休職について書きました。そして今回は全く変わって、私が抱えるIgA腎症という病気の扁桃摘出手術について書こうと思います。
トピックがブレブレですみません...。関係ない人は読み飛ばして下さい。復職までのリワークと思って自己満、備忘録的にやっているので、どうかご容赦を。

IgA腎症の詳細などは別記事にゆずるとして、私は8日間+αの入院記録を紹介します。これから扁摘入院される方のご参考までに!

手術の内容は全身麻酔をしてアゴを固定、口からメスを入れ、喉の奥にある両方の扁桃を切り取るというもの。術後は止血処理だけで、自然にかさぶたができて治るのを待ちます。なので1週間は安静、運動も硬い食べ物も禁止、セキやうがいも控えるように言われました。

全身麻酔はリスクもありますし、海外では慢性腎炎への扁桃摘出を強く推奨はされてないという情報もありましたが、少しでも腎臓への負担を減らして悪化を避けたいという思いで手術を決断しました。

■1日目:入院
手術を翌日に控え、昼前に入院です。手続きや事前診察を済ませ、お昼と夕食は院内で。今後は喉に優しくせつない食事が続くので、これが最後の晩餐です。

カレー味のビーフシチュー?あるいはビーフシチュー風のカレー。


■2日目:手術当日
朝一番の手術。麻酔中にしっかりと血を循環させるために弾性ストッキングを履きます。喉以外に不具合はないので歩いて手術室へ。静かな待機室から手術室へ入った途端、大勢の人や機材に圧倒。手術台に座って待機している時が最も緊張しました!やがて台の上で横になり両手を拘束、腕に注射針を打たれ、口にはマスクがはめられます。医師から「麻酔を注射するのでこれからフワフワしてきますよ〜」と言われ、だんだんと手足が痺れる感覚が。痺れ始めて30秒で意識消失...。

何か夢見てた気がする...。
気づいたらワチャワチャした状況で口にチューブを入れられた状態で目覚める。手術が終わったこと、チューブを外すまでしゃべれないことを告げられる。朦朧とした意識の中でなんとかアゴで返事をしていると、次目覚めた時は病室に。
無事終わったという安堵感、同時に喉の痛みと体中の倦怠感で、午後はずっと寝ていました。まれに麻酔から目覚めた瞬間、パニックで暴れて出血する人がいるらしく、そうならなかったのは幸いでした。

その日の食事は重湯と呼ばれるお米をお湯で溶いたようなもの。具なしの味噌汁。朝食、昼食がなかったので、味噌汁を飲み込んだ瞬間、胃がキュ〜っと唸った。無事に終わって食事にありつけてよかった。
でも傷口がが痛い。痛み止めを飲んでも痛い。何がつらいって、夜中に何度も痛みで目覚めること。1時間おきくらいに起きる。さらにトイレに立つ度、尿カテの後がジンジンと痛んだ…。

左が重湯。右が胃を唸らせたみそ汁(の水分。)


■3日目:傷口の痛み、発熱と不眠
朝からなんとなく熱っぽいなーと思っていたらどんどん熱が上がる(38.5°)。術後の発熱は自然なことらしい。ずっとカロナール(解熱鎮痛薬)ばかり飲んでるけどそれでも傷は痛いし熱は下がらない。ゲームや本を持ち込んだが、だるさで手が出ない。寝るか食べるか。食事は重湯から少し形のある3分粥へ。ただ夜は完全に食欲がなく食べることができなかった。寝ても2時間おきくらいに痛みで目覚めてしまう。
場所的には耳の奥も痛い。喉の手術をすると近い部分にも痛みが出るそう。術中に口を器具で固定したせいか、口の上側と舌の両脇に痺れや痛み、口内炎があった。これも地味につらい。
あと尿の色が赤黒くなっていて、手術をしたのに潜血!?と不穏になったが術後一時的に尿に血が混じる場合があると説明を受けた。

朝ごはん。パイナップルの酵素は粘膜を溶かすのでは…?


■4日目:相変わらず発熱とだるさ
熱は昨日より低くなった(37.5°)。だるさは変わらず。今日から5分粥へ。同じような病院食と単調な毎日に食欲も失せてくる。相変わらずゲームさえできずに寝るか、強引に食事をかき込むか(意地で完食)。色々と世話をしてくれる看護師の皆さんには感謝しかない。ちなみに寝ている時はなぜか仰向けより横の方が楽でした。術後からずっと、喉の奥に痰が絡むような感覚があって呼吸がしづらい状況。喉奥がめちゃくちゃ腫れていて、傷の痛みは風邪をひいた時の5倍くらいの痛みでした(伝われ!)。この辺りから咳がよく出るようになり、抑えるのが辛かったです。

たしか昼ごはん。毎回ニンジン入ってる。


■5日目:発熱
少しずつ熱も下がって、37度前後を推移。食事は7分粥になり、3食完食。それでも夜は痛みで何度も起きる。手術から3日が経ち、点滴も外れる。看護師さんに髪の毛を洗ってもらってサッパリ。首から下もシャワーを浴びる許可が降りた。(それまではタオルで拭くのみ)

海老ちゃんとモモちゃん。毎回ニンジン(以下略


■6日目:熱降下、嚥下痛快方
毎日カロナールとズブズブな関係を築いていたせいか、嚥下痛(喉越しの痛み)が治ってきた。治ったというより麻痺してるだけか?それと同じくして熱も36度台へ。夜も痛むことは痛むが、中途覚醒は3回くらいに収まってきた。
とうとう今日から全粥(ぜんがゆ)という普通のお粥に。ただ食べてみて、硬いお粥はあまり好きじゃないことに気づく。昨日までと変わって味噌や海苔もない。全然食欲がわかないのでベッドでひとり地団駄を踏む。

モッチリした全粥(無味)に食欲減退♪


■7日目:嚥下痛再来
NOペインな日々は一瞬。また嚥下痛に悩まされる。つらい。昨日の食事量を見た看護師さんが7分粥に戻してくれ、どうにか食べ切ることができた。熱は平常値に。傷にしっかり白いかさぶたができていて、術後の出血も全くないので翌日には退院できる可能性が!

7分粥復活。ありがたや!右上の海苔がこの世界の救世主。


■8日目:退院
朝の回診を経て晴れて退院へ!短いようで長い1週間だった!会計を済ませて離脱。入院中はコロナ対策で病棟を出ることができなかったため、退院して自由に歩き回れるありがたみを実感。
帰りはお粥や喉越しの良い食材を買い込んでその後の日々に備えました。ちなみに夕食は具材をミネストローネのように角切りにしたさらさらクリームシチュー。好きな味付けで自分で作る料理はとても美味しかったです。


■おまけ:退院後に吐血!
退院翌日、出先で突如吐血。ドロっとした血の塊や鮮血が止まらず路上で慌てる。地面に血を吐きつつ自販機で飲み物で喉周りを冷やす。幸い出血量はそれほど多くなく10分程度で止まった。念の為病院に相談したところ、止まっているように見えてまだ出てるかもしれない…と脅されたので素直に病院へ逆戻り。診察の結果、大事には至ってなかったので止血剤を出されて帰りました。ちゃんちゃん!

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/119/6/119_833/_pdf


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