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時刻表の楽しみ方 vol.2
2.単線路線の場合①
早速、単線路線の時刻表について、一緒に分析してみましょう。
Ⅰ.普通列車同士の場合
①上り列車、下り列車を見比べて、同じ区間の中で近い時間帯を走行している列車同士を探す。
【今回の例】
紀勢本線 新宮 ー 多気 間
・上り列車 新宮発 15時31分 多気着 18時37分
・下り列車 多気発 15時23分 新宮着 19時00分
この2列車に目を付けます。同じ時間帯にお互い反対方向から走行してくるので必ずどこかですれ違うはずです。
②発車時刻が同じ若しくは1分違い程度の駅を探す。
駅が発見できた場合
→この路線は単線路線で、駅や信号所でしかすれ違い(行き違い)ができない可能性が高い。
駅が発見できない場合
→この路線は複線路線の可能性がある。走行中のすれ違いの可能性がある。
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時刻表をよく見比べると「相賀」という駅で同じ発車時刻になっていることがわかります。どうやら、この駅がすれ違い(行き違い)をする駅のようです。ほかの列車でも似たような検証をすると、必ず、駅で同時刻発車が見受けられるため、この路線はほぼ間違いなく単線路線であることがわかります。
お互いの列車の時刻をよく見ると、「相賀」駅でどちらかがたくさん待つことのないように、他の駅に待ち時間を分散したりして時間調整をうまくとっていることもなんとなくわかります。
これで現地に行って、その通りに列車が動いていることを想像してみてください。………なんだかゾクゾクしませんか。
それでよいのです。
次回へつづく
〔参考文献〕
・JR時刻表2024 7月号 (株)交通新聞社
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