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いつもM-1の主人公だった和牛

和牛に詳しくないオタクですが、お笑いファンとして和牛とM-1について思ったことや感じたことを少し。


M-1エントリー締め切りから一夜明け、TwitterのTLに「和牛」の名前を多く見つけました。

和牛は今年もM-1にエントリーしないと分かってはいたけど、いざ実際に出ないとなるとやはり去年同様すごく寂しくなりました。でも、今年は去年と全く違って、今年は和牛がM-1に出場できる最後の年でした。2個前の「M-1グランプリ2021」のnoteにも書きましたが、M-1には出場制限があります。和牛は今年が最後の年でした。出場制限が良いか悪いかは、ただのオタクの私には到底分かりません。でも、出場制限があるから今回の和牛のようにドラマがあって、葛藤があって、歴史が紡がれていくのだということも感じます。


私がM-1を見始めたのは2015年頃でした。ちょうど和牛がM-1決勝に初めて出場したのもこの年だったように思います。気づかないうちに私にとってM-1は決勝に和牛が居ることが当たり前になっていました。昔の私は「今年は和牛は何位になるのかな?優勝するのかな?」なんてことを無邪気に考えていた記憶があります。

今になって、それがどれだけ凄いことだったのかを痛感しています。毎年あのスタジオに立つこと、あのMから出てくることがどれだけ大変なのか。私が「今年は和牛は何位になるのかな?優勝するのかな?」なんて考えていた陰には、和牛のお二人の血のにじむような努力があったのだろうと今の私なら分かります。本当にすごいなとただただ脱帽するばかりです。

しかも和牛のおふたりは、毎年毎年面白い漫才を引っさげてM-1決勝の舞台にきていたように思います。毎年印象に残る漫才を披露していた記憶があります。その証拠に、和牛が今までM-1でしてきた漫才は和牛に特化して見ていなかった私でも全て覚えています。月並みの表現ですが、本当にすごいなと思います。

和牛はいつもM-1の主人公でした。誰よりも注目を集め、期待され、そして期待に応える技量を持って、全力で挑み、いつもあと一歩のところで涙をのむ。いつもM-1の中心には和牛がいました。並大抵の努力で成し得ることではないと、心の底から尊敬します。

濱家さんも仰っていましたが、正直和牛がM-1優勝しないことが信じられません。M-1のトロフィーも和牛に掲げられて紙吹雪を浴びたかったのではないかと勝手に推測したりします。それほど和牛とM-1はお互いがお互いを支え合うような関係だったのではないかと、オタクなりに考えます。


ですが、漫才師和牛は今年もM-1には出場しないことを決めたということは、おふたりにとってM-1優勝よりも手にしたいものが他に見つかったということかな。と思ったりしました。

M-1で戦う和牛もかっこよかったですが、最後の年にM-1に出ないという選択ができる和牛もかっこいいなと思いました。

新たなステージへ進む和牛を最大の敬意を持って応援したい。そんなふうに思わせてくれる選択だったように感じます。



M-1を彩った戦士の勇退ですね。

M-1戦士和牛、ありがとう。

これからも漫才と向き合う漫才師和牛を応援したいです。新たなおふたりの姿をみれると思うとワクワクが止まりません。

お疲れ様でした。更なる飛躍、ご活躍を楽しみにしています。


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