【天声人語】みんな悩んでるよね…で済まされないんよ【感想】

今日の天声人語は、こちら。

「優しさは、思いやりやで」
これは、京都を代表するバンドである10-FEETのTAKUMAがフェスやライブなどでオーディエンスに伝えてくれる言葉である。

これには深く共感するし、僕もその気持ちを持っていたいと思う。
でも、こればかりは「いや、中国の人もっとちゃんと考えようや」と言わざるを得ない。黄砂問題である。

黄砂は、中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠または乾燥地域の砂塵が、強風を伴う砂嵐などによって上空に巻き上げられることによって広範囲に飛散して地上に降り注ぐ気象現象のこと(Wikipediaより)

もちろん、黄砂が自然現象にとって重要な役割を果たすことも理解している。黄砂があるから土地が肥え、生物にとって必要なミネラルやプランクトンの生育に寄与しているのだ。
でも、だからと言って。「自然にとって必要だからいいよね。みんなで乗り越えよう!」でいいのか?
僕は、残念ながらそう思わないし、思えない。

近年、中国から飛んでくる黄砂は中国の環境汚染によって有害化している。
「黄砂アレルギー」なんていう言葉も出てくるくらいだ。
別に中国のことを悪くいうつもりはない。しかし、こればかりはどう考えても中国の責任であり、対策を立てるべきではないだろうか。

正直、「なんで何の対策も立てない?立てられない?」と言いたい。
結局は、目を背けているだけ。
でも、「仕方ないよね」「中国の人はもっと大変だもんね」とはならない。
自国内だけでなく、他国にも迷惑をかけていることを自覚すべきだ。

自国で起こる環境問題に目を向け、ちゃんと調査して対策を講じるのは当然のこと。例えば、砂漠化が進んでいるなら緑化活動をすべき。
でも、それはどれだけのことを中国はしたのだろうか。
まさか、日本をはじめとした他国に頼ったりお金を出させるなんてことはないだろうね?

多くの人は、黄砂を自然現象と言うだろう。
確かに、”昔の黄砂は”ただの自然現象だった。それだけで片付いたのだ。
ところが、今はそうではない。
中国による環境災害と言っても良いだろう。

日中関係は、何かとピリピリしがちなところがある。
日本側にも何かしらの原因はあるかもしれない。
そこは明らかにし、詫びるところがあるなら詫びるべき。

ただ。ただね。
そちらにもかなりの非があると言わざるを得ない。

中国さん、頼むから黄砂に乗せて有害物質を飛ばさないでおくれ。

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