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日記20190312

 お久しぶり。

 前回小説を書こうイベントをすっぽ抜かして以降、文章を書くことを恐れるようになってしまった。Twitterにもそんなに来なくなってしまった。

 企画をすっぽ抜かした以上僕は犯罪者みたいなものである。そんな犯罪者が優雅にスタバでMacBook開いて脚組んで不味いコーヒー飲みながら長々と駄文を垂れ流してみろ。社会のバグを見つけた兵庫県警が追いかけてくるに違いない。貧乏からMacBookを持っていない幸運から捕まることはないのだが、そのかわりに我が相棒であるASUSの内部から嫌な音がしている。たぶんこれはHDDがいかれ始めた音である。これを破壊されては修論やらエントリーシートを書くこともかなわない。僕は涙を流しながら地下(研究室)へと潜った。これが1月くらいのことである。

 そんなわけで地下に潜っていたのだがのこのこと数カ月ぶりに地上に戻ってくるはめになった。別に創作意欲を刺激されたわけではない。そんなに芸術的な人間ではない。

 理由は悪名高き「就職活動」のためである。

 あの、今まで染めていた髪の毛を真っ黒に、食虫植物みたいなひらひらした服をリクルートスーツに、全国でアルバイトリーダーやらサークルの副サー長が大量増殖し、高速バスの値段が跳ね上がるあの就活だ。何もいいことがないような気もするが、どんな無能でもどさくさに紛れて就職できるシステムなような気もする。そんなわけで絶賛無能で無個性でおまけに無職の僕はリクナビやらマイナビから送られてくるメールに怯えながらエントリーシートを書いているわけである。適当に短い黒髪、リクルートスーツ、サー長とバイトリーダーをやっていたという過去、とかいう画一的な人間にさせておいて自己PRやら熱意を持って取り組んだことを聞いてくる御社の行動はまったくもって理解不能だ。エクセルで計算した後に計算機で計算し直すくらいの理解不能さだ。PDFを印刷して印鑑を押し、それをスキャンしてどっかにメールで送り返すくらいの不毛さだ。

 そんな不毛さが進みに進んだ就活、という砂漠に今僕は居る。

 ちなみに僕の就活の進捗としては今のところ圧迫面接の途中で帰る→「弊社は第一志望ですか?」と聞かれて「第三志望くらいです」と言い落ちる→中小企業に二次面接で落とされる、のコンボを喰らったところである。スマブラなら場外に吹っ飛ばされている感じだ。就活解禁から二週間も経っていないはずなのにこの仕打ちは何だ。おそらく前世はマナー講師であり、就活生を惑わす必要のないでたらめマナーを流布しまくったに違いない。暴徒と化した就活生に負けて命を落とし、転生したものが今の僕ということだ。せめて異世界に落としてほしかったし努力せずにチートスキルをゲットしたいものだった。『手を使わなくてもネクタイが結べるスキル』とか『気に入らない面接官を富士の樹海にワープさせられるスキル』とか、『もらえる交通費が2倍になるスキル』とか。

 だが残念ながら神からもらえたものは親からもらったスーツがまともに着れないほどのクソガリな体とエントリーシートをコピペで作り上げる能力くらいである。つらい。

 そんな僕でもなんとか体にあったスーツと能力に見合ってないエントリーシートを書いて就活をしているわけだ。就活生の諸君、一緒に頑張ろうな。そして将来僕が無職になっていたら雇ってあげてほしい。

 これはそんな哀れな就活生の日記である。

 日記が長くなったが次回からはぽん友である「ぷにばらさん」をそそのかして初めた『文章力を取り戻すためのリハビリ』が始まる。どうか読まないでいただきたい。

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