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#391【兵庫】たこ焼きのルーツ、玉子焼きを食べに明石へ

こんにちは、旅するフォトマガジンMとWのキートン福永です。
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■明石といえば?!

明石と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
実際に、明石って行ったことはありますか?
そもそも、どのあたりにあるか知ってますか?ということで恒例のマップから。

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場所はこのあたり!!
まさに太平洋と瀬戸内海をつなぐ位置、しかも淡路島との関係もあって、鳴門の渦潮と同じく『天然の生簀』と呼ばれるほど潮流の関係で海産物に恵まれた地域です。
では、実際に旅に出ましょう!!

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明石駅到着、恒例の駅の看板撮影。
西には国宝姫路城を擁する姫路市があり、東には有馬温泉・須磨海岸・異人館や動物園・水族館など数多くの観光スポットを擁する神戸市がある、となかなかハードなポジションに位置する明石市(明石市の皆さま、大変失礼いたします)。

■実は、明石はとっても魅力的な街。

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明石といえば、やっぱり小学生でも知ってる子午線でしょうか!?
明石が日本全国に誇る東緯135度。日本の標準時、だから明石は日本の中心なんだとt軸でマウントを取ろうと企む明石市、その象徴でもある明石市立天文科学館、でも今回はパスします(天文好きな皆さま、大変失礼します)。

■駅の北側には明石城跡

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天守閣が作られなかったという珍しい明石城、実は敷地の広さでいえば姫路城より広いらしい、でも今回はこちらもパスです(歴史好きの皆さま、大変失礼します)。

■明石といえばやはり『食』!

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先に説明したように地理的に海産物にめぐまれた街、明石。
駅の南には『魚の棚商店街』というエリアがあり、今回はそこを目指してきました。駅ビルから巨大なニコク(ニコクって関西人しか知らんか、国道2号のこと)に立派な歩道橋をかけてしまうほど、『魚の棚商店街』へ観光客を誘導する明石市、なかなか強引で素敵です!

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歩道は鱗模様で、マンホールはコレ、シャッターアートもこんな感じ、もう明石市がその名を賭けて全力で魚介推してるのが分かります(シャッターの一番右の生物は何だ!?)。

■推すだけのことはある、豊かな魚介類!

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商店街を歩くと、こんな風にたくさん新鮮な魚介類が売られています。ちなみに『ひる網』と書いてますが、その日の午前に漁に出て採った魚のこと、つまり超新鮮な魚だよ!ってことです(結構なヤツらが氷の上でまだパクパク動いています)。

■たまには贅沢なランチを

新鮮な魚介類が採れる街、当然その新鮮さを味わいたくて背伸びして『鮓 希凛 本店』さんへ。

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もう一貫目のタコから、まじヤバい(語彙力!)。
そして、その後もどれをいただいても『旨っ!』ってつい口から言葉が漏れてしまいます。ランチなら庶民の私でもイケるお値段でしたので、皆さんもぜひ明石にきた際には候補の一つに、いかがですか?

■今回の旅の本命、明石焼きと呼ばれる食べ物

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全国のみなさん、明石焼きって聞いたことありますか??
関西の人なら、多分一度は聞いたことあるはずです、でも意外と食べたことある人って少ないんじゃないですかね!?
『あー、たこ焼きを出汁で食べるヤツやろ!?』って思っている人が大半なはず。
でも、正確にはそうじゃないんです(何故か、明石の味方)!

■実は、明石焼きをヒントに生まれたのが大阪のたこ焼き

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諸説あるらしいですが、実は明石焼きの方が先に誕生し、タコを具材にするというアイデアを大阪のラヂオ焼き(大阪人のソウルフードの牛スジを粉モンでくるんだ食べ物、牛スジ最高!)に取り入れたのが、たこ焼きというのが真実っぽいらしい。

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ちなみに、大阪のたこ焼きはキャベツやネギ、天かすに紅生姜、ソースに鰹節やアオサ粉をかけるのがスタンダードです(まさに大阪粉もん文化の象徴)。
一方、明石焼きは地元では玉子焼きと呼ばれ、具材はタコのみ、じん粉と呼ばれる小麦粉と玉子ベースでつくるので、たこ焼きに比べもっと柔らかくアッサリしています。
しかも、熱々の卵焼きを出汁に浸して冷まして食べるので、ソースで食べるたこ焼きとは見た目の近さと裏腹に、全然別風味の食べ物なんです。
しかも、出汁で食べることもあり、基本的にテイクアウトではなく、店内か店前に置かれたテーブルとイスで腰を据えてみなさんワイワイ食べてます。この食べ方も大阪のたこ焼きと違いポイント。

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許可を得て作ってるシーンも撮影させていただきました。本当にタコしか入れてません。しかも驚くほどに生地が緩い、たこ焼きよりもさらに綺麗に包む難易度が高そうです。
さらに、名物でもある傾いたまな板でサーブされる玉子焼きは大阪のたこ焼きみたいに丸くなく、重力に負け楕円形の不思議な風体をしており、なんというか和食感が強い。
それを出汁につけて、舌を火傷しないよう食べてると、うまく伝えられませんが、正月気分というか、その優しい味にほっこりした気分になります。

■お土産も忘れずに!

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生きた魚やタコを持って帰る訳にはいきませんが、漬物や干物、珍味、野菜などお土産には事欠きません。

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そんなこんなで、私も20年ぶりに訪れた明石の商店街、その先に足を伸ばすと多くの漁船を見ることができます。豊かな魚介類も漁師さんあってのもの、感謝ですね。

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今回は紹介できなかった、明石市立天文科学館、明石城跡、さらには十分に紹介できなかった料理や釣り人の光景、そして明石大橋など、明石は思いの外魅力的なスポットがあるんです。
全国のみなさま、ぜひ一度明石を訪れてみたくありませんか?

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最後に、明石の喫茶店で気軽にコーヒーを飲もうとしたら、謎のタコオブジェあるし、平然と玉子焼きがメニューにありました。
何事もウリがあるって大事ですよね、明石はやはり『タコの街』です。

全国のみなさん、ぜひ明石という街を知ってください。
そして、一度訪ねてみてください。とっても良い美味しい街ですよ。

以上キートンでした。やはり旅は楽しい!次はどこにいこう?

Text&Photo:Keaton_fukunaga
ロケ地:兵庫県明石市
使用カメラ:Leica M10-D /FUJIFILM X-Pro3 




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