2021.3.18~24 camino de KUMANO・ day4
●一週間の熊野古道の旅。あまりに情報が少ない熊野古道なので、本来のnoteの役割を少し離れて旅の記録を残そうと思います。●
翌朝。
目覚めるとやはり雨。しかも結構強い。
しかし我々は、慌てない。
前日のうちに今日の宿「ゲズトハウス マタオイナ」(またおいで、の意かな?)のオーナーさんと話がついていたからだ。
すぐにすぐに、とはいかないが用事が片付いたら湯ノ口温泉まで我々を迎えに来てくれるという。
カレーばかりでなく、送迎まで!もちろん料金はとってくれ、と伝える。
(ちなみに生姜の利いたトマトチキンカレーもサラダも、とても美味かった。)
厚意と謝意と。
この辺りのバランスはとても大事だと思っているし実践しているつもりだ。もちろん現金どうこうというのでなく、”応える”という心構え。もちろん大それたことは出来ないのだが。
というわけで朝から温泉決めこみ、休憩所でのんびり昼過ぎまで過ごす。本を読む、もう一回お風呂に入る。温泉スタッフの方も快くそれを許してくれる。(そう、スタッフさんにも「朝から歩いていたねぇ?」なんて言われた。そういう姿がみなさんの優しさにつながっているのだと思いたい。)
昼過ぎ、マタオイナさんが車で迎えに来てくれる。翌朝の朝食等も温泉の売店で仕入れて出発。この周辺が今行程中一番飲食店等が少ない。現金の持ち合わせも乏しくなってきたので途中ある(これは確認済み)郵便局に寄って欲しい・・・なんて事含めいろんなお話ししつつ。すぐに”話が合うな”をいう感じを得る。
道中、郵便局のある場所。結局この日は曜日・・・ATMは稼働しておらず(わが寒村もそうだが地方のATM稼働時間は相当少な目に見積もった方がいい)結局その後熊野本宮付近の郵便局まで送っていただくことに。もう世話になりっぱなし。
じゃなくて、その郵便局のある場所。
「本屋があるんですけど好きですか?ちょっと寄って行きませんか?」・・・好きです好きです!ってかオレ本屋です!という感じで更に親密性、増す。
案内していただいたのが自分も前からチェックしていたブックカフェ。
ここで、この旅の途上で出逢えるなんて思ってもいなかった。まさかこの旅で本屋的出逢いに恵まれるなんて。いいとこ帰路、名古屋で本屋に寄れたら・・・くらいだったのに。
”くじゅう”っていうと自然に阿蘇方面を想起してしまうんだな。いや言い訳なんてどうでもいい。
思わぬ出会いに興奮しているとマタオイナさんが手に取ったのは自分が道中読んでいた内田樹の本。親密度、さらに上がる。
そうそう、内田続き・・・ではないけれど次に読んでいたのはこんな本。神仏習合の地、熊野で読むにちょうどいいではないか、と。
面白かった。特に最後の”話を簡単にしない”考えはまさに自分が思うところ。他にも歩き旅の途中読みたい本の候補はあったのだけれど(ソルニットの「ウォークス」とか。)この本でよかったな。
そんな時間を経て一旦宿に落ち着き、さらにお話しするとやはりいろんなことをしたいエネルギー溢れる方。信州・・・軽井沢にも来たことがあると。きっと、また!だな。
その後”用事がある”という本宮付近まで送ってもらう。郵便局も無事寄れて。しかし酒類が買えるはずだったコンビニが閉まっている。やや嫌な予感。結局酒類はマタオイナさんの在庫を譲っていただく。(またしても助けられる。多謝。)
バスで宿まで戻り、息子にとって初のゲストハウスを愉しむ。(息子曰く「ともだちん家にとまったるみたい!」でゲストハウス、ハマりぎみだ。)
明日(day5)はいよいよ核心部・・・本宮付近へ、だ。
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