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追悼・野田知佑さん。

偶然ですがnoteを書き始めて、自分に大きな影響を与えてくれた”先輩”たちの訃報が続きます。

矢口高雄さん・田渕義雄さん・C.W.ニコルさん・・・。

昨日は”カヌーに乗ったチキンラーメンのおじさん”野田知佑さんの訃報が届きました。

もうね、当たり前といえば当たり前なんですよ。

自分が多感な頃影響を与えてくれた人たちといえば自分の親世代。もう訃報が届いてもおかしくはないということ。

でも、やはり寂しいんですよねぇ。

自分はカヌーでツーリングはしないのですが野田さんは「川を見る旅」という新しい目線を与えてくれた。
そして先の熊野行きも一部そう・・・元々川が好きだった自分の中でその目線は自分の中に完全に定着し、生き続けています。川を見て、触れるための旅。ついには川を求めて住まいを移すことまで。これはもう彼の影響が全くなかったとは絶対に言えない。

いい川、悪い川・・・という切り口がどれだけ新鮮だったか。

四万十や長良川といった彼を象徴する有名河川以外でも、彼に教えてもらったいい川は数知れない。黒尊川(四万十川)や亀尾島川(長良川)といった有名河川の支流に、仁淀川なんて誰より早く注目していたのではないか。


彼特有の言い回し・・・人と川との関係を示す”親水性”、もしくはその国の国民の成熟度・大人度を示す”民度”・・・といった言葉たちもまた然り。未だ使い続けている。

「新・放浪記」は特に、道が定まらなかった頃の自分にとっては大きな刺激,
実になってくれたな。

(あ、エラい値段になっている・・・がcoldmountainstudyでは文庫を中心に彼の過去作を多く蔵書しています。自分に出来ることがあったらお声がけください。)

野田さん、ありがとう。

川を旅するスタイル・川での愉しみ方ももちろん、某国有放送を平然と罵るその姿は若輩者にとても格好よく映ったものです。

安らかに。

故人のご冥福を心よりお祈りいたします。


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