本のイベント、自分的これから。
本に関するイベント。
一箱古本市に読書会に・・・といったあたり。
”例の影響”もひと段落ということで、確実に数も勢いも回復しつつありますね。
自分coldmountainstudyも週末は3週続けて本のイベントに出店or参加していました。
まずは12月1週塩尻・えんぱーくで一箱古本市。
これは、大きなイベント。
塩尻市の市民交流施設である「えんぱーく」・・・1F・2Fには極めて評判の高い図書館が入っており、今回のイベントはその階上、3Fで行われたマルシェ。
これはまず人出・・・人流の多さに驚きました。
以前えんぱーくでの小さなイベントに出店したとき、「えんぱーくが本気で集客するとエラいことになるから」告知が控えめなのだと聞かされ「???」となったものですが、今回の人出を見て納得です。
塩尻名産のワイン箱を使って・・・というのが元々の趣旨。今回もその他什器は使用可も、しっかりワイン箱は各出店者につき一箱配布されました。
もちろんワイン箱を使って本を並べる。これは大いにアリですね。おさまりがいい。
賑わった・・・割に古本市の売り上げはイマイチ。
これが注目するべき点だと思うんです。
本屋として出店していて、決して売り上げ第一なスタンスではないにせよ(多くの本屋が。)本が絡んだイベントでこれだけの施設、これだけの人流。少し欲は出てしまおうというもの。しかし、そんなに本が出ていく印象ではない・・・。
話は前後しますが昨日のイベントの本屋間の話でも「本を借りる・買う」という違いというのは難しい・・・決して答えの出ない・・・話題のひとつとしてあり続けています。
図書館で、本を売るイベント。
マルシェの人流自体は多く、その階下の図書館にも多く人は流れ対応が大変だったくらいとのこと。でも本を買う人は、少ない。
これは何か象徴的。
やはり本を借りる人と買う人、差があるんでしょうか?
答えはやはり、わかりません。(もちろん自分なりの独善的な答えはありますけど・・・。)
その次の週は小さなイベント。
JR小海線・小海駅横の小さな商業スペースで行われたマルシェ。出店は古本のほかにハンドクラフトやお菓子など加工食品にセラピーなど。
元より利用客の少ない小海駅。休日となると学生さんも少ないのでさらに。
偶然の人流はほぼ望めない。狙ってきてくれる方のためのイベント、となるでしょうか。
(書いていて思ったけど、ならば駅でなくてもいいのかな?確かに駐車場の問題はクリアしているのだけれど。直売所で開催した回もあった。)
面白いのはこの小さなイベントも上記の大きなイベントも、売り上げはそう変わらない。
何より地元の小さなイベントが賑わい、尚且つ期待してきてくれている方に本が渡っていくのは大変うれしいことです。(大きなイベントではそれが”偶然の同調”が産まれた方向に本が出ていく感じでしょうか。)
満足度、となるとどうでしょうか?
大きなイベントでは久々の本屋仲間との出店もあり、予期せぬ出会いもあった。
小さなイベントではほぼ出会ったのは知っている顔ばかり。しかし納得の本が納得の人に出て行った。
単純に比較は出来なそうですね。
最後に、全く性質の違う本のイベント。
軽井沢に新規オープンしたまちライブラリーに、まちライブラリー創始者の礒井純充さんをお招きして、尚且つ周辺の本に関わる人たちを集めての交流会的な。
これが、とてもよかった。
本に関わる他の方々とのつながり、なにより礒井さんの話からまちライブラリーの”根っこ”の部分がこのタイミングで再確認できたのがよかった。
盛り上がり過ぎて語り切れなかった部分・・・はいっそ、次のイベントにしちゃえばいいですよね。
と、3つのイベントを通じて書いてきて。
(その中では当然過去のイベント体験についても語られますので、そこら辺の副産物的な印象も含みます。)
今後、本のイベントに対してどのような関わりになっていくのかな?と。
大袈裟ですが要はどんなかかわりが増え、どんなかかわりが減るのか?と。
単純に本が売れるから大きな有名なイベント、とはならないでしょうね。
でも大小問わずかかわりに期待が持てれば、出ていくでしょう。松本や甲府の一箱古本市などがそれ。開催されれば規模は大きいだろうしそれなりに本も売れるだろうけど期待しているのは以前からの本屋仲間であったり、新旧問わず同じ方向いてるお客さんたち。
むしろ、とても自己中心的な小さなイベントの主催を増やそうかな?と思っています。自身参加するのも同じような方向性のものが増えるかも。
例えば単純にオススメの本を披露しあうだけの会でもいい。自発的にそんな集まりがしたいし必要だと思う。それは新しいキッカケや動きにもつながっていくのじゃないのかな?と。
お試しの時期は終わったのかな?と感じています。
次は!とまでは意気込みませんが(長く続けるコツです。)”つながりを求めるイベント参加”から”つながりを産みだすイベント開催”ヘ。
徐々に。
まずは春、第一手を。
なんて考えてます。
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