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友野雅志の宇宙ーTomocosmosー作品いろいろ
2021年12月21日 06:57
**川をわたるとき 足を洗う 列をたもち いろいろな記憶を流す 列ごとに 旗を掲げている すべての旗はいくつもの色に びっしょり濡れている 首をたれ 滑り落ちないように 登っていく 回廊にのこる足跡は 濡れている 葬ったものの ながれつく泥土の 滑りやすさのままに ときに ひかりが真上をとおる 一斉にみあげる 数秒後に きみは見たか たがいに問
2021年12月19日 01:35
眼が埋まっている天をみあげ大地の泥に海の底にまばたきはしないかれらのとなりで一対の眼は閉じている砂になりつつあるからだで風がかれらの上を過ぎるからだが砕けまいあがるそのとき いくつかの土の口が 誰へともなく問いかける 見たか 空をめくった指を見た眼はもう泥に埋まっていない星はしずかに戻り いたるところで 天井や星空を見上げている眼