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眼、そして風


眼が埋まっている

天をみあげ

大地の泥に

海の底に

まばたきはしない

かれらのとなりで

一対の眼は

閉じている

砂になりつつあるからだで

風が

かれらの上を過ぎる

からだが砕け

まいあがる

そのとき いくつかの土の口が    誰へともなく問いかける 見たか 空をめくった指を

見た眼はもう泥に埋まっていない

星はしずかに戻り いたるところで 天井や星空を見上げている眼

からだはまた少し灰と砂になる

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