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変わりゆく夫婦の今までとこれからのはなし。

彼の何も言わないところを好きになって、

何も言わないところが辛くなった。

よく聞くセリフだけど、先日、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」を見てて心に響いた。

私の場合は、

夫のよく喋るところを好きになって、

喋りすぎるところが辛くなった。

夫は何か非がある時や悪いことをしたとき、ただ一言「ごめん」って言ってくれれば良いのに、自己防衛本能が強めなのか、言い訳ばかり並べて、結局謝らない。

私が休みたいときや急いでいるとき、夫の関心のある趣味の話を延々と聞かされる。
ちなみに、私は全く興味がない内容で、無関心を表示しているのに、私の反応はどうでも良くて、ただただ喋り続ける。

夫は好きなものに対する熱量がすごくて、それ以外のものへの冷たさが異常だ。

そこを好きになったのだけど、交際時はたくさんの熱量を私に注いでくれたのが、今は私は夫の「それ以外」になっているようで、私への冷たさの加速が著しい。

おととい、外出先で夫が「早く帰りたい」と不機嫌になり(誰よりも子ども!!)、子ども達はまだ楽しんでいたので遊んでいたら、怒って帰ってしまった。

子ども達と私と、大量の荷物を全て置いて、文字通り身一つで帰って行った。

その外出先は3種の乗り物を乗り継いで行く、自宅まで2時間かかる遠方にも関わらず。

昔の夫ならそんなことは絶対にしなかった。

だけど今は違う。
平気で私に冷遇できてしまうのだ。

私はすっかり夫の関心の外側になってしまった。

結婚した当初、「こんなに素晴らしい人が私なんかと結婚してくれるなんて」と日々感動していたのが、今は「所詮、同じようなレベルの人間同士だから縁があるんだな」と思うようになった。

夫婦は鏡だ。

もちろん、私も変わってしまった。
私の中にこんな恐ろしい私が存在したのかと、我ながら驚愕するような私が、度々露呈する。

夫婦とも、結婚を経て、変わってしまった。

時間が経つほど、ライフイベントがあり、環境に変化があり、内面に変化もあり、人は変わっていくんだと思う。それって抗えない。

変わらない部分と、変わりゆく部分と、ひっくるめて、人は後退するし成長していく。

だから、変わってしまった夫と自分に落胆するだけじゃなくて、この先また夫も私も夫婦関係も、それぞれ変化していくだろうし、希望を持っても良いじゃない。

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