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2020年3月中古マンションの成約動向発表されました!

こんにちは!中古マンション売却コンサルタントのツノダです。

本日もご覧になっていただき、ありがとうございます。

本日は「2020年3月中古マンションの成約動向」が発表されましたので解説していきたいと思います。

※もしよろしければ動画もご覧ください

このデータは国土交通大臣指定の公益財団法人東日本不動産流通機構が発表していまして、レインズの成約事例などをベースにしています。

レインズは不動産業者しか見ることができないのですが、こちらのデータは不動産業者ではなくても、誰でも閲覧できますので、もしよろしければ直接ご覧ください。

※3月度サマリー版がまとめたものになるのでわかりやすいですが、もう少し細かく見たい方はデータ版もあります。

まず一都三県の3月の成約動向です。

前年同月と比較して、成約数は-11.5%となりますが、価格・平米単価は横ばいです。

私が独自に調べた時は3割くらい減っていたのですが、実際は1割ちょいの減少となります。価格は横ばいということで、やっぱり価格は変動していないことが確認とれました。

金利が低く家賃以下のローン返済で購入できるケースが多いことから価格は下がっていないのかなと思います。

あとは、売却活動を中止する方も増えてきていて、中古マンションの売出物件数(在庫数)が減り、購入希望者も減っているが、需給のバランスが取れているということもあるかもしれません。

具体的にいうと、前年同月比、首都圏全体で在庫数は3.3%程減っています。1カ月前と比較しても2.6%減っています。

売れ行きが悪くなり、在庫数が増えてくると、価格下落の可能性が出てきますので、在庫数は注視していきたいと思っています。


首都圏


今度は地域別の成約数です。

多摩エリアは横ばい、埼玉県や横浜市・川崎市は2割近く減っています。23区や千葉県は1割前後の減少です。

景気動向の影響を受けやすい都心である東京都23区が成約数の減少が激しくなる予想していましたが、他のエリアと変わらないようですね。

数百というデータですので、横浜市・埼玉県が減少しているのは偶然かもしれませんが、引き続き確認していきます。

件数

続いて、前年同月比の成約単価

概ね、すべてのエリアにおいて横ばいになっています。

埼玉県だけ5%上昇しているのですが、これは3月に急に上昇したわけではなく、1年かけて上昇を続けているようです。

要因としては、東京都心部の中古マンション価格が高くなりすぎて、埼玉県に需要が流れているのかなと思います。

正直へたに都内に住むのであれば、住環境が良いエリアで、広くて安くなる可能性もあるかと思います。


成約単価

価格の変動要因

価格が下がる場合のシグナルとして、在庫数の増加需要の減少・金利の上昇があります。

在庫数が増えたり、需要が減少すれば価格が下がれば需給が乱れ価格が下がります。

そして、金利が上昇すれば大半のローンを組む方は毎月返済が上がるので、その分予算が下がります。

現在に当てはめると、需要は減少していますが、それ以上に在庫数が減っているので、需給のバランスがとれ、価格は下がっていないといえます。

また、金利は個人的にはすぐに上がるという状況ではないのかなと思っています。

今後はどうなっていくのか!

何よりもコロナウイルスが早く収束してほしいですよね。そして、その状況によって変わってくるとは思うのですが、長引くとローンとか賃料など固定費の返済がきつくなってきます。あと、変動費も切り詰めるので、必需品は買っても、ぜいたく品は買わなくなると思います。このぜいたく品を買わない動きはリーマンショックで起こった現象です。

マンションで考えると、新築マンションとか都心の高額帯の億ションとかはぜいたく品の部類に入ってきますので、価格下落は免れないと思っています。

ただ、一般的なファミリータイプの中古マンションは家賃並みで購入できるので、必需品の部類に入ってきます。ご飯は毎日食べるように、家もどこかに住むのですから、需要は減らず、価格は維持されると思います。※ただ全く下がらないとはいえないです。

まとめ

今日のまとめですが、3月は成約数が1割くらい減少したが、価格は横ばいで変わっていないということ。

売却活動を中止する方が増えたため、中古マンションの在庫数は減少していること→これは価格下落を食い止める要因

今後は都心・高額帯が危険かも(あくまでも個人の見解です)

以上です。

最後までご覧になっていただき、ありがとうございました。





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