見出し画像

9月入学実施が困難な理由とは

日本の年度開始は4月。
その昔、明治時代では学校は秋入学が一般的だったそう。
それから徴兵令改正に始まって、
会計年度、国家試験、就職活動... その流れで4月入学が定着した経緯。

一方で2020年までは、9月新学期案の議論があった。
けれども新型ウイルス流行の影響で
国中がそれどころではなくなって、いつの間にか立ち消えになった。

個人的には、新学期は9月案に賛成派。
休校で不足した学習時間や、行事を補える可能性が高くなるメリットがあると聞くが

何よりも進級前の長い夏休みを
特に高学年は進路を見据えて、時間を有効活用できる。

学年が変わるから、宿題を済ませていない焦りや
後ろめたさを抱えながら過ごさなくてもいい。
じっくりと、好きなことに取り組む、あるいは見つける時間が過ごせるのだ。

それに、日本の学校が秋スタートになると、他国と学暦がシンクロして
留学生の受け入れと、日本から海外への留学もよりスムーズに。

飛躍を承知で申すと、そもそも北米を始めとする多くの国では
入学時期や学年を年齢で決定されない。
場合によっては半年、一年入学を遅らせるなどの総合的な判断をして
本人の学習能力や身体の成長、持病への配慮などに応じて学年が決まり
何歳なのかは、あまり重要視されない。
年齢を理由に、年齢の低い生徒がチヤホヤされたり
逆に年上の生徒がからかわれるようなことは、まずない!


..... ということを、都立学校勤務の友人にボヤくと

「9月入学?あー、きっと無理だね。」

なぜに?

「えー?日本の学校の新学期の絵図から、サクラが消えるんだよ?
受験して合格でも『サクラサク』って言えないんだよ?」

.....そこか?

確かに、4月から9月の浮いた5ヶ月間を補う対応は膨大な労力、コスト発生。
家庭と教育現場の負担も、細か〜い問題が生じるのも、想像に難くない。

グローバルスタンダードを阻むのが、果たしてサクラなのかは要検討でも

ひとまず、夏休みの宿題ゼロ案ってダメですか?

明治時代の夏休み、果たして宿題はあったのだろうか??

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?