![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71978773/rectangle_large_type_2_4d0c348b362a963f1970f186e0d067ab.jpg?width=800)
Hotel de MIKUNI(オテルドゥミクニ)
ミクニシェフの作り上げた芸術的な味わい。
滋賀でいつもお世話になっているシェフが、尊敬する料理人として名前を挙げてくださったミクニシェフのお店へ。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71978860/picture_pc_015467b51ced162fec1f503176419f0c.jpg?width=800)
いや、もう、料理の設計の緻密さが、、、すごい次元😳
ENTREE あおさのりのジュレと深谷もやしと大豆の豆乳寄せ
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71979130/picture_pc_113c35c1700930fe953ae9f5e3954b78.jpg?width=800)
アクセントとして、塩の泡、じゅんさい、桜海老、ピンクペッパー
これらが同じ器の中で渾然一体となって一つのハーモニーを奏でる。もう天才という他ありません。なんでこんなに美味しいのか理屈では全くわからない。こんな味の構成をどうやってくみたてるのか、、、。
どの料理も、その食材にあるはずのクセやえぐみ、臭みといったいらない側面だけ完全に削り落とされていて、表裏一体のはずの旨味や風味といったものだけしっかりと感じます。
雲の上で勝負していらっしゃる感じ。
フレンチと言いつつ、かなり和食に近いものも感じます。
ENTREMET びわとショコラのデリス
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71979686/picture_pc_f56a51375e7e41b6496edc6ee1fb26de.jpg?width=800)
アントルメは極薄飴細工でできたカカオの実!
「飴細工を割ってお召し上がりください」
と、おっしゃいますが、、、
できませーん、そんなもったいないこと💦と、悶えることしばらく。
この立派なカカオのオブジェをしっかりと写真に収めてから、
スプーンの背でバリッと!
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71979834/picture_pc_bf5e3d8c7d854f1b2abbb72d72afaafe.jpg?width=800)
中身はこんな感じ。
食後にちょうどいい軽めのチョコレートムースと枇杷。
しかし、もったいない。
この極薄飴細工をスプーンの背で割る瞬間に勇気がいること、、、!
ムースにしては口当たりが軽く、コースの後で満腹なはずなのに、チョコレートのほろ苦さも心地よくて最後の一口まで楽しめます。
オテルドゥミクニに限らず、フレンチのアントルメ・デセールは、満腹になった後にちょうど良いよう、上手に酸味や苦みを効かせてあって、この心遣いは本当にありがたい。普段ケーキなんかも一個では多くて残しそうになるのですが、不思議とフレンチのデセール類は食べれてしまいます(´ω`*)
水彩画で描くフランス料理
オテル・ドゥ・ミクニのお料理は全般に脂っこくなくさっぱりしていて、淡い食材同士が程よく混じり合いながら一つの味わいを作り上げています。
例えるなら、本来境界のはっきりした油彩画の世界を水彩画で描き出してみせたような、見事な世界観でした。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/71980696/picture_pc_93da5328c77c6b732d206da010c00a3d.jpg?width=800)
巨匠の巨匠たる所以を飲み込んだ、忘れられない一夜でございました。
あぁ、満足。おやすみなさい。
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