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【5月4日ワールドミッションレポート:🇨🇳中国「足のなえた者も獲物をかすめる(2)」】

近年、キリスト教人口の爆発的増加で知られる中国だが、その中でも「キリスト教の街」と同義として知られる温州市には、とりわけ多くの信者がいる。その温州市が「キリスト教の街」となる胎動は、実は神が一人の障害者を用いたことから始まった。それがジョージ・ストットだ。


ジョージ・ストットは、もともとケンブリッジ大学に入学することを切望していた。しかし彼は19歳の時に農作業の事故で片足を失ってしまったのだ。当時の彼は、自分の人生の夢は完全に打ち砕かれたと感じ、絶望の淵にいた。しかし神は、ジョージ・ストットに別の計画を用意しておられたのだ。失意に打ちひしがれていた彼は、1800年代の中国で福音を説き広めるようにと神から召されたのである。

そこでストットは、中国内陸伝道(CIM)で有名なハドソン・テイラーを訪ねた。しかし、当時多くの宣教団体では、身体に欠損があるような障害者を採用するなどということは全くあり得ないことだった。そこでテイラーはストットをたしなめて「どうして片足の者が中国に行く必要があるのか?」と尋ねた。すかさず彼は「両足の者が宣教に行かないのであれば、たとえ片足でも、私が行かなければいけません」と答え、彼の決意が堅いことを示した。この言葉に感銘を受けたテイラーは、「君の障害は、主の御業を果たすのに、何の障害にもならないな」と答え、即断でストットをCIMに迎え入れたのだ。このようにして片足の障害を持つ男は宣教団体に受け入れられたのだ。これは当時としては画期的な出来事だった。神は片足のスコットランド人を宣教師として召されたのである。

「足のなえた者も獲物をかすめる(3)」に続く。

(プロテスタント6.4%,カトリック1.6%,無宗教44.4%,儒教28.5%,仏教12.5%,イスラム1.9%,他)

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