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【8月24日ワールドミッションレポート:「🇰🇵北朝鮮軍関係者がキリストを見出す」】

過去20年間で、合計およそ36,000人の北朝鮮人が韓国に亡命した。そのうちの一人が、北朝鮮軍の元幹部であるソンさんだ。

1998年の北朝鮮の大飢餓の際、ソンさんは軍で物資の管理者を務め、その後、北朝鮮のプロパガンダ機関であるチュチェ思想を放送する局のキャスターを務めた。「私の父は地方長官で、私が軍に入れるように軍将校に豚を贈って買収しました。そうすることで、私たちは食糧配給を受けることができ、多くの人々が飢える中、私たち家族は食べるに困らなかったのです。しかし父が重い病気になって死んでからは事態が急変しました。当局は兄を拘留し、兄は刑務所で餓死したのです」

生き延びるため、ソンさんと母親は中国に逃れた。「私たちは北朝鮮の兵士に賄賂を渡し、トゥマン川を泳いで渡り中国に入ったのです。そこで私たちは、私たちを助けてくれたキリスト教会を見つけたのです」


ところが数ヵ月後、中国の警察が彼女たちを追跡し始めた。それは彼女たちにとって背筋の凍るような出来事だった。「母が警察に気づいて、私にバンから飛び降りるように言いました。私は自分の服と靴を脱いでそれらを母に渡しました。冬だったので、母が凍えてはいけないと思ったからです。それで私は下着一枚だけになってバンから飛び降りました。すると8人の中国人警官が私を追いかけてきたのです。その時私はすでにキリスト信者でしたが、それほど信仰が深かったわけではありませんでした。そんな私でも、その危機から私を守ってくださったのは主だったとハッキリわかりました。主は私にトラックの鉄格子の下につかまって隠れるように示してくださったのです。それによって私は逃げ切ることができたのです。しかし母は捕まってしまい、悪夢の北朝鮮に強制送還されてしまったのです」

「私は母を捜すために北朝鮮に戻りました。それでわかったことなのですが、母は強制収容所に送られて獄中ですでに亡くなっていたのです。母は地獄のような収容所で信仰を棄てるように強要されましたが、母はどれほどひどい拷問と苦痛を受けようとも、決して信仰を棄てるようなことはしなかったのです」

母の死に打ちひしがれてソンさんは中国に戻った。彼女はそこで中国人の信者と結婚した。しかしその後、彼女は中国で逮捕され北朝鮮に強制送還されてしまったのだ。人権など微塵もない恐ろしい強制収容所で、彼女は400日も過ごすことになるのだ。そして彼女はそこで再び神の助けを体験する。「収容所の看守の一人がなんと私の友人だったのです。彼は私にこっそり米をくれたのです。それでも飢えはひどいものでした。私は生きるために虫を食べなければなりませんでした。釈放されたとき、私は栄養失調で歩くのもやっとでした。結局、夫が何とかしてくれて私を韓国に連れて行ってくれたのです」

韓国に着くと、彼女はソピョン教会の会員になり、そこで信仰を深めた。彼女は、逮捕されるたびに、奇跡的に神が介入してくださり、幾度も絶体絶命の危機から守ってくださったことを体験した。教会の名前であるソピョンとは、韓国と北朝鮮の首都であるソウルとピョンヤンを組み合わせたものである。この教会の信者のほとんどが、韓国への定住を支援する元脱北者の北朝鮮人である。同教会は、現在約60万人いるとされる地下教会信者がいる北朝鮮に福音を広めることによって、南北朝鮮の統一のために労しているのだ。

悪名高い北朝鮮の政治犯収容所には、およそ25万人が収容されており、そのうち5万人がキリスト教徒だと推定される。最悪な迫害国ワースト50を毎年発表する「ワールドウォッチリス」では、タリバンが復権した2022年のアフガニスタンを除いて、北朝鮮は一貫して毎年最悪の迫害国としてその悪名をとどろかせている。この政治収容所の迫害の酷さは、他の迫害国が生やさしく思えるほど突飛しているのだ。

そのような収容所で想像を絶する苦痛と拷問に耐え、棄教を拒む主の僕が現在もいることに大変な驚きと励ましを覚える。北朝鮮の夜明けのために祈らずにはおれない。

悪い反キリスト的な北朝鮮の政権が速やかに退けられ、同国に解放の朝日が昇るように祈ろう。今も苦しみに耐える同胞信者のために力を尽くして祈っていただきたい。

(無神論69.3%, プロテスタント1.3%, カトリック0.1%, 土着宗教15.5%, 仏教0.4%, 他)

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