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Edv Career開発室について

みなさん、こんにちは。EdvFutureの武川と申します。

普段はEdvFutureの取締役として、弊社で運営しているEdvPath、EdvMagazineの開発や教育業者様向けにDXの支援などをさせてもらっております。

色々と話をする前に、まずは僕の簡単な自己紹介をしようと思います。

- 自己紹介 -

私は長崎県出身で情報系の専門学校を卒業後、地元の小さな企業にプログラマー兼Webディレクターとして就職を致しました。

とても小さな企業だったので、上司などもおらず分からないながらもコツコツの案件をこなしておりました。

25歳ごろになった時に、ITで今後も生きていくのにこの状態でいいのか?という疑問を持つようになり、思い切って東京に出てくる決意を致しました!東京ではベクトルグループに縁があり、転職をすることができました。なんで出来たのかは不明です笑

ベクトルグループとは日本最大のPR会社で私が就職したところは、デジタルPRを中心に様々なPRを行っている会社でございました。そこではWebディレクターとしておよそ5年ほど働かせていただきました。長崎にいると経験できないようなクライアント様との仕事や知識などを吸収することができ、今の私があるのはその会社のお陰だと思っております。

その会社にいた時に、現在の弊社の代表でもある山崎と出会い、日本の教育について話をしていくにつれ、私自身も日本の教育について疑問を持っていたこともあり、自然と「一緒に会社をやろう!」となっていき、2019年12月2日にEdvFuture株式会社を創業致しました。

EdvFutureは「未来ある子供たちの情報格差をなくして、
自ら意思決定できる人を増やす」をミッションに掲げている、所謂EdTechと呼ばれる分野の会社になります。

前述でも紹介したEdvPathやEdvMagazine、教育業者向けのDXの支援などを行わせていただいておりますが、今回、キャリア教育の一環として、オンラインサロンを立ち上げることに致しました。EdvPathやEdvMagazineにも関連しますが、本サロンの核となるのは「非認知能力」と呼ばれているものになります。まずはオンラインサロンの紹介をする前に「非認知能力」について簡単な紹介となぜ重要なのかをご説明致します。

- 非認知能力とは何か -

「非認知能力」は、ジェームズ・J・ヘックマン(James Joseph Heckman)教授によって提唱された考え方です。ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・J・ヘックマン教授の研究として「ペリー就学前プロジェクト」が有名です。

この研究からは、プロジェクトを受けた子どもと受けなかった子どもを比較した際に、以下のような結果が出ています。

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見てわかるように、月給や持ち家比率が上がるという経済効果の差が生まれていますね。ヘックマンは、人が社会の構造の中で効果的に「機能」を果たしていける能力を「非認知能力」と定義して、その重要性を訴えてきました。

非認知能力とは、人生の様々な局面で自ら行動を起こしていく時に必要な能力を指し、学内試験や模試などでは測れない能力を一般に指します。

現在の学校教育においても、昨今の学習指導要領改訂により、文部科学省は変化の激しい社会においても、感性を磨きつつ、自己のキャリアを歩んでいくことのできる力を「生きる力」とし、その育成の重要性を記しています。他にも、大学入試の制度も大きく変わり、大学共通入試や個人入試など、学力と共に、個人の人間性も含めた試験制度が新たに導入されます。

このような中、Edv Futureではこれらの「非認知能力」を育成すべく、成長支援サービス「Edv Path」の開発と、授業カリキュラムの作成を行なっており、

・EQ(Emotional Intelligence Quotient、心の知能指数)
・SEL(Social and Emotional Larning、対人関係能力育成)
・モチベーション
・GRIT力(やり抜く力)

これら4つの「非認知能力」に焦点を当て、それらの数値化を通した見える化と育成支援を行っています!

- 俗流キャリア教育と現在のキャリアの考え - 

現在、キャリアという言葉は、職歴に限らず、生きるというものを広く網羅するものとして考えられています。

仕事で嫌なことがあった時になぜか家族にあたってしまうことや家族と上手くいかなかったときに仕事に集中できないなんてことありませんか?
働くという行動は、日々の生活にもつながり、これまでやこれからの学びは働くに活きるように、我々の生活において「学ぶ・働く・暮らす」は互いに関係しあうものであると考えられるようになりました。

そんな中、学校教育を中心に行われてきたのが「キャリア教育」です。キャリア教育とは、一人ひとりの社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促すことを指します。キャリア発達とは仕事や社会活動を通して自分らしい生き方を実現していくことです。

しかし、今日のキャリア教育というのは、「職業選択」を重要視しています。かつては、何になりたいのかという点において職業を選択することを良しとしてきました。今日のような変化の激しい社会におけるキャリア教育は本来、どのようなことをしたいのかという自身の軸となるような価値観や考えを重要にするべきであると考えられています。

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※上図にあるプロティアン・キャリア論というのは、アメリカ心理学者であるダグラス・ホール (Douglas T. Hall) が提唱した最先端のキャリア論です。変化の激しい時代において、自己のキャリアを変幻自在に変えていこうとするキャリア論です。現在では、ダグラス・ホールの考えを活かし、法政大学でキャリア論を専門にする田中研之輔教授によって理論化と戦略化されています。

これらに伴い、今日のキャリアに関する考えでは、キャリアオーナーシップを重要視しています。自分が何をしたいと考えているのか、そのためにどのような行動を起こすのか。キャリア選択は個人の自由であると広く捉えられています。しかし、このような流れに伴い、キャリアの孤独化が問題視されていると考えています。

- オンラインサロン開講のきっかけ -

前述のように、現在の「キャリア」という考え方では、キャリアオーナーシップを重要視しています。自分のキャリアを自身がオーナーとして形成・選択をしていくことが重要であるとされています。それにより、キャリアは個人で考えられないといけないと考える人も多くなってしまっています。つまり、キャリアの失敗を背負うのは個人であり、自己責任に頼られるものになってしまっています。

また、キャリアというのには答え・正解がありません。かつてのように、キャリアのロールモデルが存在しない時代に突入し、これまで考えられていたロールモデルから逸脱したキャリアを形成する人々が増加しています。誰のキャリアが正しく、時には間違っているということを決めることはできず、このような流れもまた、キャリアの孤独化を助長しているとも言えるでしょう。

更に、内閣府の調査によれば、「日本の若者は諸外国と比べて,自己を肯定的に捉えている者の割合が低く,自分に誇りを持っている者の割合も低い。」という調査結果が発表されています。他にも、日本人の若者への調査から、将来に対する希望を持っている人が世界と比較して低いということも以下の図よりわかります。

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そんな中、弊社では、これらのキャリアの孤独化を少しでもなくす他、日本の若者に対して、将来に希望を持てるようなキャリア教育実践のために、オンラインサロン「Edv Career開発室」を開講しました。当サロンは、キャリアを共に考える場所の提供と、キャリア教育をより良いものにしたいという思いから開講することになりました。

- サロンで出来ること。やろうとしてることを紹介 -

カリキュラムの受講/構築
弊社独自で作成しているGRITやセルフマネジメント実習を受講して非認知能力向上を行います。また、カリキュラムに対する改善点や良かった点などのフィードバックを取り、 カリキュラムをさらに良くしていきます。具体的にはSELであれば、セルフマネジメントを伸ばすために「1万円を10万円に増やしてみよう」などを行う予定です。

語り場/コミュニティの提供
サロンメンバー同士がキャリア教育に関する疑問や悩みを相談し、共有しあえる場を作ります。コミュニティ内で様々なディスカッションを行い、問題の解決を行います。 そして各コミュニティに共有する機会も設定していきます。

未来会議
未来会議では、キャリアや社会課題など自身が関心を持つことについてサロンメンバーで 話し合いを行う機会を設けます。 視点を未来に置くことで、将来のキャリア形成に役立てていきます。自分が本当に進みたい進路はどこなのか、このまま今の環境では働き続けるのはどうなのか。 など、キャリアに悩みを抱える人同士が気軽に相談しあえるコミュニティの形成を目指します。

将来につながる自分探し
Edv Magazineの有料記事やカリキュラムとコミュニティでの学習、イベント開催を通して 将来のキャリア形成を応援します。


オンラインサロンは下記リンクより入会可能です!キャリア教育に興味がある方や一緒に教材を作りたい!という方はぜひご入会ください!

また、弊社はEdvPathやEdvMagazineの他に教育業者に限らず、DXの支援もさせて頂いておりますのでお困りの方は、弊社HPよりお問い合わせください。

Edv Career開発室:https://community.camp-fire.jp/projects/view/326583
Edv Future:https://edufuture.co.jp/

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