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火山が好きでジオパークを巡っているの(2)洞爺湖有珠山ジオパーク②

「噴火湾」と呼ばれることが多い「内浦湾」、実は噴火でできたわけではないって知ってた?
どうもこんにちは、地図を見て勝手に巨大カルデラを信じて疑ってなかった間熊田マリです。ショックだわ。ショックよ。

前回は洞爺湖をボートで巡りましたが、今回は海。ガイドさんをバトンタッチしてアルトリ岬に来ました。まずは西側に下りてみますよ。せーの!

忍法・ワープ
無事に到着👍

浅瀬や小さい島が点在してるのが分かるわね。この小島たちや目立つ岩にはアイヌ語の名前がついていて、漁の目印などに利用していたんだって。墓地にしている小島もあるのよ。


丘みたいな小島がたくさん


まあ、どこの海にもあるといえば、どこにでもある景色。でもここがジオ的にどういうことかというとね…アルトリ岬にあった説明看板を拝借してお見せすると、こういうこと♪

ドンガラガッシャ〜ン

これらの島や浅瀬は、有珠山が崩れてなだれてきたもの。つまり、この一帯は有珠山のかけらで埋め立てられたってわけ。こんなところに山の中身よ。萌えるわ〜。
こういうふうにできた山を「流れ山」と呼ぶんだけど、長崎県の雲仙普賢岳の火山合宿でも見たのを思い出したわ。あそこには有名な流れ山があるのよね。

ギャー

見て、あたり一帯に岩牡蠣やらがワンサカ!ちょっと砂を掘るとアサリやらもワンサカ出てきたわ!なんでもこのあたりは海から伏流水が湧いていて汽水域(海水と淡水が混じり合っている場所)なんだって。
土砂(岩せつ)が海を埋め立てて浅瀬をつくり、複雑に折り重なったそれらは入江のようになって、おまけに水の流れも変化して、それでこういう場所を好む海の生き物が住めるようになったってわけね。

ギャー


見て、生の昆布よ!他の海藻もカニも、とにかく生きているものが目に見えて密密なの。海ってすごいわ。ワンサカパラダイスね!(どれも密漁禁止よ)。海に慣れていない私は、未知の生命体に見えて終始悲鳴あげてたけどさ(笑)

上の写真は、私の標高が低くて残念ながら上手く写ってなかったんだけど、アルトリ岬から東側を見ているの。西側とまったく違ってきれいなビーチなの。
ガイドさんに促されるまま岬に立って左右で海岸線が全然違うのを見たときは思わず「おおおー!」と3人とも声が出たわ。目の前にあるもので説明されると体験になるのよ。これぞジオガイドツアーの醍醐味ね。

火山や噴火は怖いけど、人々に恵みを与えてくれもするのよね。縄文人やアイヌ人が暮らしていたのもやはり西側だったそうよ。貝いっぱい食べていたのかしら。生でいってたのかな。それとも火を通して食べたのかな。一緒に獲って食べたかったわ。

次に連れて行ってもらったのはポロノット森林公園。ガイドさんのお気に入りの場所なんだそうよ。

雨のせいか ちょっとこわい

ガイドの江川さんは植物にもとても詳しいの。そして戦えるガイドさんでもあるの。自治体が行う草刈りでいつも貴重な植物が刈られちゃうからって役所に直談判して立ち合わせてもらっているんだって。もう現場監督よね。

ここも流れ山の小さな岬、ぐるりと海が囲む

そのおかげで花芽が出るまで10年以上かかるオオウバユリがたくさん蕾を付けていたわ。でもたまに仕事で草刈りに来る人にはそんなこと分からないわよね。自治体はもっと専門家と組んで環境のことやるといいわね。

ここで刈られたら本人もやるせないだろう

いまは素敵な林になっているけど、ところどころ溶岩らしいゴツゴツブツブツした岩があるの。見て見て、穴が開いてる岩を発見。

穴の大きさは人間の口を大きく開けたくらい

するとカナさんがいいことを思いついたようで、私を岩の向こうに立たせてカメラを覗きながら位置を指示してきたの。なんのことやらと思ったらこの仕上がりよ!

新技・溶岩顔ハメ

ついに私、間熊田マリ、溶岩の一部に還れたの…
カナさんは火山が楽しくなるアイデアの宝庫。これにキャーキャー大興奮できるのは火山仲間だからこそね。

恵みの雨〜

関東育ちの私からすると、海岸線の林に広葉樹が多いのが見慣れない風景なの。関東の沿岸は照葉樹メインだから。やっぱりいいわ広葉樹。マリ好みよ。今回は雨で海の青さが見られなかったけど、きっと広葉樹越しの海の青もキレイだろうな。

この日の最後にちょっとだけ有珠山方面に行くわよ〜。つづきはまた!
天気によって景色って印象が違うの。楽しいわよね。

こんなカッパほしい

(つづく)


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