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土器がむねむね!【北海道博物館10/1まで②】

10/1まで北海道博物館で開催中の【北の縄文世界と国宝】展のブログの続きです。国宝土偶だけで力尽きてしまったため前後編になりました。

ここからが「北の縄文世界」パートの展示になりますが、世界遺産に登録された「北の」が指すエリアは、最北が北海道千歳市、最南が秋田県北秋田市です。
日本列島全域で育まれた縄文文化ですが、共通の植生や風土でいくつかの文化圏に分かれるそうで、この「北の」エリアは同じ文化圏だったようです。その鍵となるのが「土器」。文化圏ごとに形や紋様が異なるとのこと。

と、大前提をお話しましたが、最初に見ていただくのはこちら!ざーん!

みなさま一度は恋い焦がれるであろう土器、
そう、「火焔(かえん)型土器」。国宝です。
新潟県十日町市からやってきてくれました。

もう何がなんだか。実物を見てより分からなくなりました。ガラス越しに見るだけではエッシャーやマグリットの絵みたいに、形を辿るほど「あれ?ここはどこにつながってるの?」と頭がこんがらがります。思っていたより立体的に入り組んでいて驚きました。

自撮り棒で上のほうから。
鏡とか、全面ガラスとか展示に工夫が欲しいところ…

5000年前の人間の創造力よ。誰がこんなふうにしよ♪と最初に思いついたのか…。周りも、それいいね〜♪なのか、マジで?なのか…。どんな評判だったのかも気になります(笑) 

ではこの土器を頭のなかに置いて、「北の」土器をご覧ください。

一見して地味路線(火焔型土器見てからだと一層…)。左から年代別に展示にしてあり、道具や技術や流行りの経緯が分かりやすかったです。古いからといって荒削りでもないというのは面白いところでした。

「北の」土器の特徴は、

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