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(24)誰がために熊鈴が鳴る

この暖かさにそろそろ全国の熊も起きたころでしょう。山の生態系トップに君臨する「熊」。登山者にとっても恐れる存在です。みなさんは「熊鈴」を使っていますか?

私はヒグマカントリー北海道に引っ越してから常に携帯するようになりました。道民登山者はいらないよ~という人のほうが多いのですが、本州民にしたらヒグマを見た瞬間に死ぬと思っていますからね(笑)

2年前に大雪山にある「ヒグマ情報センター」と「白雲岳避難小屋」にひと夏常駐してみて、ヒグマが危険な動物ではないということは分かったのですが、知らなかった生態などを間近に観察した経験を経て、やはり使うことにしました。その結果、ひとり登山をすることが多い私にとって別の有効使用方法も見つけました。

今回の「お山のマナーブック令和版」は、そのあたりの理由から「熊鈴」は誰のためのマナーかについて考えていることを書いてみます。

この連載は、当たり前のことから山ならではのことまで色々ある登山マナーを再考していきます。そもそもよく理解していなかったり、昔から語り継がれてきたなかには、時代とともに解釈が変わってきた、あるいは不要なのもあろうかと思っています。
そこで、昭和の登山ブーム世代を先輩に持ち、平成の山ガールブーム世代を後輩に持つ私が、これまでの経験と体感から今の時代にフィットした解釈をしてみようと!

あくまでも個人の解釈ですから、ここに書いたことを山で守っていない人を見かけてもその人が間違っていると思いこまないようにしてくださいね。

週1回更新(目標)、全50回(予定)でお送りします。自主出版化を目指します(野望)。ご支援よろしくお願いします。

第一回から抜粋

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週末の早朝に駅に行くと必ずいたイラストのような登山者を最近見かけなくなりましたね。消音機能が付いたものが売られていることもあるでしょうが、マナーが浸透した結果なのではないでしょうか。私も山をはじめたころは、

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