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7/30[Wrote by Kinuko Kuronuma]

私たちはとにかく忙しい。
互いに仕事を持ちながら小説や映像も音楽も書いて新しいコンテンツを考えて、作品を共有して、それから時事問題的なものもまた積極的考察課題として取り入れている。
仕事に勤しんでいると、守備が手薄になる。
BookとFlagの掛け合わせが世の中に出されて以来、そんなことをより真剣に考えるようになっていった。

特にめぐちゃんは公の商売を極端に嫌がる。度胸がないからだと自重しているけれど、神経質なめぐちゃんの自己防衛本能が常にリミッターギリギリまで上がり続けていることはみんなが心配していたことだった。

日本を離れた方が良いのかということは実際すでに20年前から考えていることだった。日本という国は世界からどう見られているかは別として、国内の文筆家でさえも「ガラパゴスのようだ」と評している。独自の進化体系を維持している。善悪の問題ではなく、その独自色の強い体系の中では私たちには制約も多いというのが事実であって、その先につながる未来はとても狭い気がして怖くなる時がある。
あれはだめ、これもだめ、もしもそれがあればこれを終わらせなければならない。
細かい取り決めがない代わりに、細かい指示が事後報告から噴出する。
人の善意も事後報告からの指示によって水の泡となることも多々ある。
経験と実験を繰り返しても改善されない事後報告後の指示は私たちの自尊心とやる気を徐々に削いでいった。

新天地を求めてどこへ行こうかと考えている。すでに20年前から。
先発隊の私たちは各地を見て回ってきたが、総じて「世界中どこでもいい」と判断している。家族さえ共にいてくれたら。

家族はそれぞれの時代を経ていく。
私のように50代の女性は50代の時代を、めぐちゃんのように30代の女性は30代の時代を。
基実くんや卓くんのような時代を、うちの正良さんも過ごしていた。真司さんや、紀営くんと共にそんな時代を私も過ごしていた。

家族は血で繋がっていない。私や正良さん、真司さんが目指していた家族がまた少し実現しているようで嬉しい。

でも私たちが微笑ましく思っていることは少し内緒にしておきたい。
めぐちゃんたちは今を生きて真剣に悩み考え答えを出そうともがいているのだから。

このNoteで展開されてきたFlagMakerたちは少しだけフィールド転換をするらしい。それに便乗して私たちBookmakerたちも少しだけ。

家族としての絆は変わらない。離れていてもそういう時期だと私や正良さんたちは自分の人生経験から見守ることができる。

Flagmakerたちの快進撃はこれからも止まることを知らず続いていくだろう。



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