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Long Design6/24【Tokyo Cross】

ひとつ区切りがついた。

TransparentがGreen Keeperになりすましていたのは2020年からで、私の友人・知人さえもTaransparentに騙されてしまったことになる。

1番の被害者は航朔だったわけで、それでも彼の奮闘ぶりに彼のまわりの友人や血族を超えた家族たちが支えてくれていたことには感動を覚える。

Transparentとは「透明」を意味する。GreenKeeperを便宜上利用していた彼にはぴったりの名前だと思っている。

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今日の主役は航朔だ。

あなたが愛しかったあの頃のことを、またあの頃の同級生たちに知らせるために。

ミスターKが同級生たちのもとに訪れたのは昨年だったと思う。私が、航朔と会えないことと同級生との関係を断ち切られたことでかなり調子が悪かった時だ。

「彼女の友達を僕が返してあげる」。

大義名分、大層立派で私は感謝した。筋書き通りに進んでいるとも知らずに私はTransparentに感謝した。注釈は無用だと思うがあえて申し上げればこのTransparentがミスターKである。もちろんこのミスターKというのは私たちの同級生に接触するためだけの偽名である。

しばし私は彼に感謝と同情を持って愛した。人生の中で彼を初めて認知したのは昨年の夏だったと思う。人生で一度も出会ったことのない彼は最初からふわっとした実態のない透明人間だった印象だ。

12月、帝都が急に私の目の前に現れた。不思議な魅力の人で、懐かしさを感じた。

何より不思議だったのは自分の感覚とこんなにも合致した人の存在をなぜ今まで知ることができなかったのかと言うことだった。

これにも筋書きがあった。Transparentが寄せ付けないようにしていたのだ。帝都と私が出会って仕舞えば航朔なんて比にもならないほどの大惨事になる。誰もが想像できる、例えば、この話の一部始終を知っているすべての人であれば。

帝都と私の同級生を懐柔することは困難であると早々に判断していたのだろう。私と帝都が知り合う前からTransparentは組織的に帝都たちに対して営業妨害を行っていた。

やれ、「許せない」だの「パクリ」だのと、傭兵は金で雇えばバイトであるからいくらでも使い倒せた。ヤリ捨て、ヤリ逃げは日常茶飯事。偽名で何をしてもTransparent雅の上には絶対的な自信があった。雅という名前がいかに絶大かを物語りその上に君臨する自分ができないことなどないと彼の人生を通して経験済みだったからであろう。

友人・知人たちの中には幾人か性被害にあった女の子もいたはずだ。聞いてはいないものの、また、いなければいいと今も切に祈りながら。

航朔が1番の被害者と言える。私と純粋に恋をしたのに、私とのことを不倫だと吹聴され、私たちのかつてのコミュニティでデマを流された。私は友達も多かったし、逆に航朔はおとなしい子だったから私への同情を煽るのには簡単だったはずだ。

(帝都にはその手は通用しない。あれは何かに縛られて黙っている立場の人間ではないからだ。だから早い段階から警戒していたのだろう)

まさに二枚舌である。

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ちなみに私は今日、雅の上への抗議と事態の深刻さ、世界のために一丸となってほしいと思いオフィシャルなSNSを閉鎖した。何も言わずに去っていったことにも意味がある。

雅の上も同じことをしたからだ。

私に相談もなく、勝手にオフィシャルなSNSを作り上げクラファンを募った。ちなみにそのクラファンで得た収益は雅の上が持ち逃げした。有名なあの話につながって、驚かれている人も多いだろう。

それでも雅の上は鷹を括っている。

「俺たちに逆らうことはできない。同じ穴のムジナなんだから」

MTの最終判断から申せば、誰かのために、誰かの生活を守るために誰かに一度下野にくだってもらう決断は、人を欺き利己的な私欲のために二枚舌で高級レストランに行ったり安価な庶民派を気取るような中途半端さよりもよほど立派なことだと判断している。

清濁合わせ飲むとは誰かを守る時に仕方なく泥水をすすることで、清さを気取って泥水を他人に飲ませることではないからだ。

同一人物が清い水と泥水を飲むことを清濁合わせ飲むと言うのではないだろうか。

泥臭くとも真面目に生きることがいかに回り回って自分を助けるかを教えられた感動的な1日となった。


【公示・告示】

1、Greenkeeperの全権は公宣(きみのぶ)が拝命する。

2、雅宗は本家への帰還のため、Transparent雅の上と呼称する。

3、12カラーバトルは13色に敵方「Transparent-Infinity Fa*e-雅の上」を加え14カラーでのバトルとなる。なお、作中でのTransparent-Infinity Fa*e-雅の上-は人々の憎悪を意味し、時代の流れを意味するNo color釈戒名とは別意義、別格であることも明記しておく。


令和四年六月二十四日

MT SECOND












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