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NICHE 「プラハ、ウィーン、ブダペシュト建築探訪!」

NICHE[ニッチ]06号のデザインを担当しました。

工学院大学建築学科の同窓会誌としても発行されているNICHEですが、教授陣の海外取材記事を中心に再編集され、ボリュームのあるものになってます。

今号は「プラハ、ウィーン、ブダペシュト建築探訪!」として、普段日本のメディアではあまり取り上げられない建築の紹介も行っています。

プラハの章では20世紀初頭にゴチャール、ヤナーク、ホホルといった建築家によって試みられたキュビスム建築や、アドルフ・ロース設計のミュラー邸の改修計画、戦後日本のモダニズムを築いたアントニン・レーモンドの生誕の地であるクラドノを報告しました。
ウィーンの章では、ヴァーグナーやホフマンらウィーン分離派の建築をめぐり、ロース設計の紳士服店クニーシェを取材し、かつて渡邉洪基先生が居住したと思われる当時の大使館の街区を調査し、トーネットが発明した曲木の椅子の160年の歴史をまとめました。
そしてブダペシュトの章では、世紀末のハンガリーに花開いた知られざるアール・ヌーヴォーの建築家、レヒネル・ウドゥン(1845-1914)に焦点を当てました。ウドゥン研究の第一人者であるミハイ・ルドマン氏の寄稿記事を日本の読者に伝えるのは本邦初となります。

現地の住所表記などでチェコ語を扱う箇所があったのですが、見たことのないアクセント記号などあり、その都度調べたりしながらの作業となり個人的には勉強になりました……。

ぜひ手にとって見ていただければと思います。


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