コンプレックスは諸刃の剣

小学生の時、友人より足が遅いのがとても悔しかった。
サッカーをやっていた(今もやっているが、)頃は、常にスタメンで出場したくて、自分と同じポジションのやつに絶対負けないと思い練習していた。

誰かに負けていることが嫌い、そう”コンプレックス”である。
コンプレックスは人が成長するうえで、最も効果的なガソリンになる。誰だって、経験はあると思う。あいつより劣っているのが嫌で必死に取り組んだら結果的にあいつより良い結果が出せた。

なぜ、コンプレックスで人は爆発的に成長するのか。それは自分は2つの理由があると思う。

1つ目は、結果がわかりやすいから。コンプレックスを感じた時、それはすでに自分ができるようになる、いわゆる”ゴール”が明確になる。コンプレックスを感じた際のだれかを超えればよいのだ。しかも、たいがいは自分の知人もしくは有名人とかで比較しやすい。自分が今どの程度できていて、あとどれくらい足りないのかがすぐわかるのである。

2つ目は、一般的に人より劣っていることを恥ずかしいと感じるからである。恥ずかしい思いはしたくないと思うのが人間の心理である。恥ずかしいことは排除するために人間はそれを最優先するのではないか、と思う。

でも、振り返ってほしい。そのあとに残ったのは何か。

たいていコンプレックスが原因で取り組んだ時、それが達成されるとそこで終わってしまう。
なぜか。それは、コンプレックスを感じなくなった結果、そこで満足するからである。満足すると、取り組む原動力がなくなる。取り組む原動力がなくなるとそこで成長は止まるのである。

ある程度のレベルまで成長するためなら、コンプレックスは最も効果的な武器だ。でも、所詮は”ある程度”どまりである。極めるまではいけないし、圧倒的な能力を持っている人と出会ったとき、そこで諦めてしまうのである。

では、長続きさせるためにはどうするか。それは、一般的に言われている”自分と戦う”ことである。これは言葉でいうのは簡単だが、容易に比較できるものでもないし、モチベーションを保つのも一苦労なのかと思う。

コンプレックスをテコにいかに自分を奮い立たせることができるか。そこに重点を置いて物事に取り組んでいこうと思う。

以上、最近感じたコンプレックスに関する話でした。




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