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2021夏アニメ感想

2021年夏アニメの総括です。

熱心に見ていた作品は少なめだったでしょうか。

その分、小説やマンガを読めましたので、別に構いませんけど。



死神坊ちゃんと黒メイドからまいりましょう。

触れたものの命を奪ってしまう呪いをかけられた坊ちゃん。周囲の者から疎まれ、森の奥の別邸に幽閉状態です。彼を世話するメイドのアリスは、ことあるごとに坊ちゃんをからかいますが、実のところこの二人、幼いころから相思相愛の仲。身分違いの二人を再会させたのは、皮肉にも「呪い」でした。呪いが解ければ、貴族の坊ちゃんと、いやしいメイドのアリスはもう一緒にいられない。しかし呪いが解けなければ、お互い触れ合うことすらできない。絶妙なジレンマを抱えつつ、物語はゆったりと、着実に進んでいきます。

魔女・魔法使いの飛び交うファンタジックな雰囲気と、どことなく不穏なゴシックホラー。絡みつくラブコメ要素。二人を邪魔する恋敵のキャラクターがいないのも安心して見ていられます(これから出てくるのかな?)。

声優陣がさすがに達者でした。主演の花江くんは当然として、執事・ロブ役の大塚芳忠さんも(個人的にはバンキシャの印象が強い)。アリス役の真野さんは、今後ブレイクしてもよさそうですね。

CG作画がやっぱり気になりつつも、まぁでも見やすいといえば見やすい。

最終回後、すぐさま続編制作の発表。原作マンガ、先に読もうかな……



続いてかげきしょうじょ!!

宝塚をモチーフにした紅華歌劇団・紅華歌劇音楽学校を舞台に、未来のスターを夢見る少女たちが切磋琢磨する毎日を描いた本作。雰囲気としては「ちはやふる」に近いものがあります。男はほとんど出てこないけど。

アニメ12話は、まだほんの序盤といった感じでしたね。主人公・渡辺さらさと、その相方で元アイドルの奈良田 愛。そのほか4-5人のキャラクターの掘り下げエピソードが主体で、演劇パートは、最後ちょこっと出てきただけで終わってしまいました。まぁ、本番はこれから、というところ。 

愛ちゃんの髪の毛が徐々に伸びていく様子は、さりげないですが、彼女の心情の変化、トラウマからの克服を示す素敵な演出でした。ほかの女の子たちの過去エピソードも、なかなかに真に迫った名シーンばかり。ひと夏の恋を描いた8話は、短編映画的な美しさがありました。

こちらは続編ないのかな? 原作読むしかなさそうですね。



白い砂のアクアトープ

PAの絵は抜群にきれい。声優さんも上手。OP、ED、音楽も期待通り。ですがその分、ストーリーの流れには、あちこち強引な印象を受けました。たとえば「大事なうちの水族館を閉館になんてさせない!」が物語の主要テーマでしたが、そのやり口は学園祭レベル。施設の老朽化が原因なのに、今さら来場者増やしてもね。明らかに「それじゃ無理だよね」なので、いまいち くくる(=主人公)に感情移入しきれなかった。おじいちゃんは(あるいは くくる本人も)、無理だって分かってたふうですし、11-12話の流れには巧みさもありましたが。

ファンタジックな要素で盛り上げるわけでもなく、双子の話もさらりと流され、元アイドル要素を生かす機会もなく、ラブコメ風味もなく、全体にはちょっと消化不良だったかな……PAは本当に大好きな作品がいくつもあって、本作も事前の期待が大きかった分、少し辛口になってしまいました。

なんだかんだ文句言いつつ、毎週楽しみに拝見してました。こういったオリジナル作品で2クール描いてくれるものもそう多くはありませんから、10月からもしっかり見届けていきたいと思います。

油断してたらいきなり泣かされたり、なんてことも、ままありますからね。

追記! たった今13話拝見しました。2クール目のOP最高じゃん。



小林さんちのメイドラゴンってこんな話でしたっけ? 1期、ちゃんと見ていなかったのだろうか。

最強の「人外」であるドラゴンと人の交流を通して、普遍的な愛と友情をやさしく、さらりと描きながら、一方で現代文明への痛切な皮肉にもなっているように感じました。こんなに上手くはいかないよねって。

いつも思いますけど、誰かを勝手にラベリングして、そのラベルだけを見て批判したり、決めつけたりしちゃダメなんです。

京都アニメーションは11月に音楽フェスがあるみたいですね。ウェブ視聴もできるらしい。見てみようかな。


はめふら(乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…)は、なぜかうちの妻のほうがハマってるようで 笑

映画やるようです。

知らず知らずに、男女問わず周りの人間から好意を寄せられる主人公のカタリナさん。2期となった今期も健在でした。カタリナ役の内田さんは、中二病・六花ちゃんからのファンです。応援してます。


配信待ちでまだ最終回見られてませんが、Sonny Boyも見てました。

不思議で、難しい作品でしたね、これ。諧謔的とでも言うんでしょうか。思わせぶりなシーン、思わせぶりなセリフ。深く考察されるべきものなのか、勢いで「感じる」べきものなのか。不条理小説。ナンセンスギャグ。

……うーむ、詳しい人、誰か教えて。



ほか、いくつか途切れ途切れ見ていた作品もありましたが、だいたいこんなところでしょう。

もう明日(10月1日)からさっそく秋アニメの1話が始まっていきます。

オリジナルアニメだけ挙げても、海賊王女、境界戦機、takt op.Destiny、でーじミーツガール、逆転世界ノ電池少女、ヴィジュアルプリズン、シキザクラ……多くない? 

2021秋アニメ3話くらい終わっての感想はたぶん10月下旬に。

また楽しんでまいりましょう。


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