他人の感想って気になりますか?|雑記
他人の感想って気になりますか?
どのくらい気になりますか?
検索してまで読みますか?
それとも「あんたの感想? 知らんがな」と思えるタイプですか?
(マンガ、小説、アニメ、映画、ドラマなどフィクション作品を読んだり見たりしたときの感想を想定しています)
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「〇〇 感想」「〇〇 評判」と入れればすぐに数万のレビューが手に入る時代です。あえて自分から求めなくても、SNSのひとつやふたつやっていれば、欲しかろうが欲しくなかろうが、向こうから勝手に押し寄せてくる。
ポジティブなことだけならまだしも、必然的にネガティブな感想もやってきますよね。自分の好きな作品のネガティブな感想を垂れ流す輩ほど、なんやこいつ偉そうに、殴ったろかと思うヤツもいないのに。
逆に、自分がいまいちだな……と思った作品が「みんな」に絶賛されていると、それはそれで、なんだか無性にモヤモヤします。売れている作品だからと読んでみると/見てみると、正直いまいちなことも少なくない。
人間だもの、「自分だけがこの作品の良さに気付いているのだ」とか「こんなつまらん作品が持ち上げられるなんて世も末」とか思って、いつも優越感に浸れるほどメンタル強くないし、自分の思いと、誰か他人の駄文(取るに足らない意見という意味で駄文と書きます)の主旨が衝突したときのイヤな感覚は、皆さまにも身に覚えのあるところかと思います。
ネタバレだって踏むし。
それでも私たちは他人の感想をのぞいてしまう生き物。なぜか。
ひとつ言えるのは、自分の視野の狭さに気付かせてくれたり、とらえどころのない自分の気持ちに明快なことばを与えてくれる「良い感想」に出会えるから、ということになるでしょうか。ポジティブな感想、ネガティブな感想にかかわらず。
見逃していたほんのわずかなキャラクターの表情の変化や、さらっと読み飛ばしていた重大な伏線を教えてくれるような。
そういうのは自分で見つけられたら一番なのかもしれませんけど。やっぱり自分ひとりの背景知識や時間や、集中力や読解力には限界があります。他人の目で見た他人による評価が、自分の目で見た自分による評価を理論付けたり、より精密で堅固な主張に強化したりしてくれる。正解/不正解を決める学校の授業的サムシングでなくて、より深く、より広くを求めるオタク的な。
単に共感したい/共感してほしいという、ぬるめの露天風呂みたいな思いもありますが。
情報の取捨選択は大事です。
たかがネットの感想なんだから、自分にとって都合のいいもの、たとえば「好きな作品への好きを高めてくれる感想」や「いまいちだと思った気持ちを慰めてくれる感想」だけ選んで、あとは不必要なものなんですから見なかったことにすればよろし。ケンカはダメ。
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皆さま、いつも私の感想やら紹介文を読んでくださってありがとうございます。私のこれは、すばらしい作品に出会ったときに全身からほとばしる思いの、その何滴かでもすくい取ってネット上にシミを残しておく地味な作業で、大部分は自分のためなのだけれど、まぁでも少しは……もとい少なからず、「それ知ってる! 面白いよね!」とか「読んでみた! 面白かった!」という反応を期待しているのです。
皆さまの感想・紹介文も楽しく拝読しております。私の知る限り、noteはネガティブな感想を書く人があまりいないですね。いいことだと思います。面白くなかった作品について面白くなかったと書くことは、それ自体、とても大切で尊重されるべき意見表明。でもあなたが好きでないだけで、それを好きな人だって絶対絶対いるのだから、つねに丁寧な言葉遣いで、控え目に、遠慮がちに主張すべきだと思うのです。それができないなら言うでない。
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さて、ここまで序文でした。
『僕の心のヤバイやつ』をおすすめしたいのです。既刊4巻。
ご存じない方、ネットの感想とか評判とか見ずに、とりあえず読まれたし。
私、最近初めて読んだのですが……
まぁ感想うんぬんは後日ということで。
1-2巻ちょっとしんどくても、3-4巻で必ず報われる。必ずだぞ。