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11月に読んだマンガ

2022年、好きなマンガがいくつもアニメになって楽しみと記事を書いたばかりなのに、そのあと『パリピ孔明』と『スキップとローファー』のアニメ化を知りました。まだまだ続報が来るかもしれない。

PA worksでパリピ孔明! 本渡さん主演!

スキップとローファーは、あるなら実写化かと思ってましたが。なにか劇的な事件や、目を引く分かりやすいテーマのある作品ではない。ゆっくり進む人間模様を、はたしてアニメがどう描いてくれるのか。

さて、2021年11月に読んだマンガです。鬼滅を読んだ月になりました。


クプルムの花嫁

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カドカワの月刊誌「ハルタ」より。

ハルタの作品って、わりとジャンル不明、対象年齢不明ですよね。少年マンガと少女マンガと青年マンガとレディースマンガのいいとこだけを選んでラッピングしたような、やさしい作品が多い。ちょっとファンタジーよりかと思えば、こういうご当地ものも多い。お子さま向けかと思いきや、固めの作品もある。不思議な雑誌です。

新潟・燕三条地域を舞台にした、銅製品の職人を目指す無口な青年と、その幼馴染かつ婚約者の騒々しい女子大生との、なんだ、イチャラブコメディかな? 笑

絵がかわいい。見やすい。そこだけでまず200点。ご当地ものってところに100点、ふたりの関係性にもう100点。

ちなみにいま自分が愛用してる包丁は、燕三条の物産館で見つけて、ふるさと納税で手に入れたやつです。


しあわせ鳥見んぐ

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きららの次なるアウトドア、バードウォッチング。

舞台は山形、晩秋。ちょっと早い冬の訪れは、野鳥鑑賞に最適な季節でもあるようです。スズメ、カラスに始まり、ジジュウカラ、セキレイ、タカにキツツキ。今後、どんな鳥が出てくるか。生物学的な考証が、きちんと調べて書かれている感じがして、好感が持てます。

主人公は女子大生にしたのですね。美術系の大学生。いいチョイス。車も運転できるし。取材、大変そう。

そういえば先日、自宅近くの川沿いをランニングしていたら、青緑色に光る何かが水辺の草葉の合間から飛び出して、まさかと思えば、この表紙にも描かれているカワセミでした。金属のような光沢が美しい。決して珍しい鳥ではないみたい。市街地でも、けっこうその辺にいるらしいですよ。



鬼滅の刃

ようやく全巻読みました。アニメにハマれなかったのですよね。原作マンガは、半分期待、半分諦め心地で読みましたが、全部読んでみて、最終的には「まぁまぁ」という感想で終えました。

基本的に、バトル系ジャンプマンガが「苦手」です。『僕のヒーローアカデミア』も「まぁまぁ」でしたし。なんだろう、テンポが早すぎるのかな? 新キャラの登場→戦闘→回想→死亡が、短いサイクルで次々と繰り返される展開が、性に合っていないのだろうと思います。性に合わないのか、あるいは単なる慣れの問題か。

無限列車の終わる8巻頃までは、かなりの頻度で作画が乱れるし、状況を文章だけで説明されても理解できん。戦闘シーンにスピード感を感じられず、知らないうちにできるようになった技であっという間に鬼の首は飛ぶし、どのキャラクターも人の話を聞かないやつばかり。大丈夫かこれ……という感想でした。

遊郭編の中盤くらいから、ぐっと読みやすくなったかな。それぞれの柱の過去話が掘り下げられるようになったあたりから、絵も話も洗練されてきて、スムーズに読めるようになりました。最終決戦への流れやラストは強引に思えてしまいましたが、決戦そのものは楽しく読めました。単に家族が殺されて悔しい、憎い、だけでなくて、ちょっと切ない時代物のテイストが加わった点や、時をかける想いといった部分が描写された点はすばらしかったと思います。

ギャグとか特訓回とか入れないで、宮部みゆき風の時代物ホラー寄りに振って、淡々と描いてもらったほうが好みだったかな、個人的には、たぶん(それだと「ジャンプ」ではなくなってしまうけど)。そのあたりの好みのバランスは、人それぞれでしょう。



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