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2月に読んだマンガ

そういえばマンガ大賞2022の候補がノミネートされてましたね。

10作の名前が挙がってるけど、うち8作はすでに読んでいるという。

しょうがないことなんですが、ほかのマンガ賞とほぼ同じラインナップ。もうそれは分かったからいいよ、とつい思ってしまう。

「海が走るエンドロール」また挙がってますね。1巻読みましたよ……いや面白くないことはないけど、まだキャラ性も固まってないし、お話もどう転ぶか分からんのに、皆さますごい高評価だな。ちょっとモヤる。ダーウィン事変、ひらやすみ、ダンダダンあたりが挙がってるのは妥当なところでしょう。選考方法ちゃんと読んでないけど、ある程度出版社・出版雑誌でばらけさせてんのかね。


さて、2022年2月に読んだマンガからいくつかご紹介。


なないろ探訪記

少女マンガやレディースコミックでよく見る、線の細い描画はなんとなく苦手なのですが、ときどき「読める作品」もあって、この日生ひなせマユ先生などはそうです。前作、放課後カルテも「読める作品」でした。

BE LOVE連載の本作、1巻が発売。崩壊状態の家族から飛び出した少女・カナが、希少の淡水魚を追い求める大学農学部に交じりながら、父の足跡を追っていく筋立て。ローカルな自然環境の重要性をまじめに解説しつつ、一方でフィクション特有の複雑な家庭状況をひもといていく。定番ながら独自性も垣間見えるストーリーが展開します。「空気」を丁寧に描かく絵がとても心地よい。


新しいきみへ

ウルトラジャンプ連載のこちらも1巻が発売。ジャンププラスに出張してたので読んだ方も多いかも。

やさぐれた既婚高校教師と女子高生の背徳的な恋愛・性愛マンガっぽい描写から、まさかこんなハチャメチャな展開になるとは、いったい誰が想像していたでしょう。ところどころ伏線らしきものはあるけれど……伏線と言えるか、こんなん! 笑

「出オチ」で終わるのか、このまま怒涛の勢いを保つのか。

面白いのかどうか、まだ評価は困難です。この手の作品は、途中から失速してしまうケースも非常に多いですから。ただ、とても意表をついた序盤であったのは確か。期待してます。


Q、恋ってなんですか?

アフタヌーン連載の本作は今月の号で完結。全3巻になるのかな?

最近わりと多い動物観察系のマンガ。宇宙からやって来たキューさんが、地球人の青井くんとともに、世界各地の動物の生態を観察していくお話。タイトルの「恋」の通り、それぞれの生き物独特な生殖の手段、パートナーとのめぐり逢いの方法にフィーチャーした作品です。大型哺乳類から魚類、サンゴに至るまで。地球には本当にいろいろな生き物がいるものですね。

いくらでも続けていけそうな作品でしたが、3巻で終わってしまうのね。ちょっと残念。こういうのって打ち切りなんだろうか。それとも事前にある程度決まってたのかね。

ともあれ、お疲れさまでした。面白かったです。


妻、小学生になる

ドラマがやってるという理由で読むマンガを選ぶことはめったにありませんが、まぁ、なんとなく手にとった次第。

女の子とくたびれたオッサンが絡む作品って、配置されるキャラがなんだか似通ってくるよね……。真っ先に関係性を疑う女性キャラが、じつはオッサンキャラに惚れてるとか。

主人公のオッサンが、周りの目を気にすることなく女の子(中身は亡くなった奥さん)にデレデレするっていう一種の気持ち悪さが、本作ではいい方向に働いている気はします。

序盤読んでみたけど、絵もお話も、ちょっと苦手なタイプかも。


自転車屋さんの高橋くん

マンガ大賞候補の10作に上がってました。

それを知らぬまま1巻をレンタルしてきたのですが。この展開とキャラはどうにも自分には合わないと感じてしまった。

よくあるほんわか純情、群像ラブコメと思ったら、予想外に重たい方向に進んでいってしまって……読みたかったのはコレジャナイかなー、と。

うじうじしてるアラサー主人公。この感じではまともに仕事にならんだろうし、恋愛周りのエピソードもいまいち感情移入できず。「スキ」でなくて「キライ」で動くストーリーに見えてしまう。ファンの方には申し訳ない。これ、2巻以降はもうちょっと読めるようになるかしら……?



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