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痛ペンネーム

子供の頃の将来の夢は「女優さん」か「漫画家さん」だった。

女優さんになりたかったときは、
学校の帰り道、好きな歌を私の人生の主題歌ということにして心の中で再生しながら
「今はドラマのオープニングシーンの撮影中」
気分で歩いてみたり、
親と喧嘩するときも「今は親子の喧嘩のシーン」ということにして、ちょっと言い返す言葉をかっこつけてみたり、台詞読んでますって気持ちでやけに熱を込めて言ってみたりしていた。

漫画家さんになりたかったときは、
友達とコンビを組んで交換日記をしながら、お互い漫画にしたいストーリーを妄想しては楽しんでいた。
結局最後まで書き上げることはなく、毎回主人公と相手役の男の子と仲良しな友達とライバルを設定して、タイトルまで決めたら満足していた。

女優さんの時も漫画家さんの時も毎回ペンネームには力を入れていて、苗字の漢字にこだわったりあえてひらがなや下の名前だけにしてみたり、似たような名前を挙げては悩んでいた。

その中でも覚えているのは、
「羽村きいろ」と「イチジク娘」の二つ。

まず「羽村きいろ」は、羽からフワフワした印象が感じられるし、きいろも淡くて幼くてメルヘンぽさを感じられて好きだった。

「イチジク娘」に関してはTwitterの名前だった。
今なら絶対に選ばない名前だけど、まだフワフワで癒し系の女子大生だった頃の私は苺とか何か果物の可愛い名前にしたいなっていうピュアな発想から付けた。
確か苺は何人かと被ったんだけどイチジクは被らなくて、良い果物発見したなって喜んだ気がする。
娘って付けたのもモーニング娘。からヒントを得たから。
全体公開にしていたら、いかがわしいアカウントや男性のアカウントからやたらフォローされたけど、それでもまだ原因には気がつかなかった。
その後友達に相談したら「今すぐ名前を変えろ。」と言われて変えた。

さて、ノリでつけた「中野しなもん」というペンネームは大丈夫だろうか。

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