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エコハウスにすると、「お金がより多くかかってしまい、家を買えなくなる人が多く出てしまう。」と言われるけれど。

これは一種の詭弁です。まず、関東よりも西の地域であれば、2025年に義務化されようとしている適合基準(等級4)を等級6にするには、70万円ほどしかかからないのです。この2つの違いは窓で、アルミサッシから樹脂サッシにすればいいだけになります。そして、この70万円も、断熱性能が上がっているので10年ほどで、元が取れるものなのです。

確かに、買うときに高くなるのは事実なので、イニシャルコストのそこに焦点を当てて、補助を出しても良いのではないかと思います。まさに、鳥取の補助金がそんな役割を果たすと思います。やはり、「高くなるではないか」と言われますが、それは現場を知らない人の話。現場の私たちの感覚からすれば、じゃあ、1坪くらい小さくするかとなります。最近、坪単価も上がってきているので、1坪減らせば、それなりに減ってきます。キッチンや買うクルマのグレードを下げたって、そのくらいのコストは出てきます。

もっと言えば、本当に家を買う必要があるのかという話。賃貸でも、暖かければいいのではないか。戦後の持ち家政策の残り香のように、どうしても家は必要かを考えるべき時期に来ていると思います。それよりも規制がないので、アパートにも断熱をされない。だから、借り手がたくさんの光熱費を払っていることの方が気になります。そもそも、空き家が多くなってきている現在、これ以上建てる必要があるのか、もう一度考える時に来ている気がします。

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