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スタートアップはなぜ急成長を目指すのか

はいどうもー。株式会社iCAREでエンジニアリングマネージャーをしているクドウマサヤ(@masaya_dev)です。

iCAREは事業も組織も急拡大中です。開発部門の人数もここ1年で倍増し、30名を越える規模になってきました。これだけの規模になってくると、スタートアップというものに対しての解釈・理解度も千差万別となっているように思います。

そんな中、先日公開されたCEOの洋太さんの記事↑を読んでいて、

スタートアップの宿命は事業成長していくこと

このフレーズにハッとさせられました。そうなんです、スタートアップにとって事業成長は必ず求められるものとなります。それが何故か、ということを知っておくと、事業計画に対してより納得感を持って働けると思うので、この機会に書き記しておこうと思います。

スタートアップとは

そもそもスタートアップとは何なんでしょう。ベンチャーとの違いはなんでしょう。調べてみるとわかるのですが、実はスタートアップに対して明確な定義はありません。

自分は2013年頃にスタートアップという言葉を覚え、その後立ち上げを経験したり、フリーランスとして様々な企業の手伝いをさせてもらったりと、かれこれ10年近くスタートアップ界隈で働いています。

そんな自分はスタートアップを

「世に新たな価値を生む革新性のあるビジネスを、短期間で実現したいという目的を持った組織」

このように捉えています。

仮説検証をするには、資金が必要

革新性のあるビジネスとは、成功するかどうかわからない、不確実性の高いビジネスであるとも言えます。

なのでビジネスの仮設が正しいのか、確かめる必要があります。事業内容にもよりますが、大体1000万円〜3000万円ほどがMVP(Minimum Viable Product)を作って売れるか、適切な仮説検証をするための初期投資として必要となってくると思います。

それを自己資金のみでやれる人、というリッチな方はなかなかいないと思います。また、頑張って自己資金を貯めようにも時間がかかります。同じようなアイデアを誰かに実現されてしまったり、時代のトレンドが変わって適さないアイデアになってしまったり、というリスクがあるわけです。

ではお金を借りれば良いでしょうか。それはすごくリスキーな選択肢であることは想像に難くないと思います。また、結局自己資金が潤沢にないと必要額を借りられないケースが多いので困難にも思います。

そこでサポートしてくれる存在がVC(ベンチャーキャピタル)やエンジェル投資家となります。彼らに出資してもらう代わりに会社は株式を配り、事業を成長させることで恩返しする、という関係を築きます。

VCや投資家は事業を応援するという気持ちに溢れている方が多いですが、慈善活動としてやっているわけではありません。ROI(投資対効果)というものを考えています。なので当然、出資していただいたお金を適切に使えているのかというアカウンタビリティ(説明責任)が経営層には求められます。

「我々はこのように事業を成長させ、株式に高い価値を付けられるようにします」という計画を示し、達成する必要があるわけです。また、達成することで新たなチャレンジをするための資金調達が行いやすくなります。だからスタートアップには成長が求められるのです。

自己資本100%でやっている会社だったら、そこそこの利益が出せるようになればOKなんてまったりと事業を継続していく経営判断も出来ます。しかし、スタートアップにはその選択肢はありません。そこが大きな違いかと思います。

Jカーブと言われるスタートアップの成長曲線

大変なんだけど、そこが面白いよね

過去に勤めていたスタートアップで、株主から早い開発スピードを求められ続け、スタートアップ疲れ的なものを感じていた時期があります。急成長を求められるというのは、経営者にとっても従業員にとっても大変なことです。

しかしそういったプレッシャーがあるからこそ、頑張ることが出来るというのも事実だと思います。うまく行けば、自分たちの目指す世界の実現にグングン近づいていくエキサイティングな日々を経験できるのは、スタートアップで働く魅力のひとつだと思います。

株主がいるから、というのはスタートアップが成長を目指す理由のひとつであり、全てではありません。ビジョンがあり、そのために成長を目指すというのが本質だと思います。

それを忘れずに、プロダクトの価値を高め事業成長に繋げられるよう、エンジニアリングを楽しんでいきたいです。

新たな仲間も絶賛募集中でございます!

ではでは〜


Everything's gonna be alright!