■『ラヴォスから人類へのあいさつ』

クロノの存在を知らないラヴォスの設定

ラヴォス「猿が人間になったように私も人間の様に進化したということだ」


私は誰かに殺される未来を感じたようで、その感覚が無性にいやだった。地中にいるのが怖くて外へ出ようとするものの、それをしても誰かに殺される恐怖を感じた。その頃の私の脳は人間の赤ん坊の様なもので、魔法とは何かも理解してないし、私が地中に埋まっている事も知る術はなかった、自我すらも芽生えてない状態だっただろう。
日々、恐怖に支配される中、あるとき私は私自身を自傷する行為で恐怖が和らぐ事に気付いた。単なる気休めかもしれないが、殺される恐怖を忘れられた。そんな日々、私は殻の上側に自傷することでより強い安心が得られるのだと気付いた。
上へ上へと何かを掘り進める夢をみたような記憶がある。
気付いたときには私はラヴォスの外殻を破り地上に出ていた。私は地球を地球だと知ることもなく上へ行って、だけど上の果てに上がどこか判らなくなった。それが無重力というものだと知る由もないだろう私は、恐らく上に行けないことへの恐怖に苛まれてエネルギーを爆発させたのだろう。
私はエネルギーを使い果たしてそのまま死んだ。
恐らく、そういう未来を見た。
おぼろげにそういう夢を覚えてる
私が楽になる道はどこにあるのか?
その頃の私にとって人生とは、上に上に登る途中が一番楽で良かった。でもそれじゃダメだと思って、上に行った後に横に行ったり、下にいったり、
いわゆる地球の周りを延々飛び回れば無事だということに気付いた。何もせずにただ地球の重力と共に安定に浮いてれば恐怖に苛まれることもない。
この時の私もまだ知性は殆ど芽生えてない状態だと思われる。ただただ未来予知で死を察知し、私はその死を回避したかった。


いつしか私はエネルギーを使い果たして地上に倒れ込んで犬の餌になった。そうなる未来に絶望した私は地上に倒れ込む前に何をすべきかを色々試した。
犬の餌にならない為には木の上にいる事だった。しかしカラスに殺される。
安全な場所は人の家の中だった様で何年も動かない日々が続いたそう。その辺りから人類によるラヴォスの成長が細かく記録されている。
わたしは人間の真似して声を出したりして有り余るエネルギーを消費した。
とにかく、破壊的エネルギーを破壊的に発散さえしなければ死ぬ未来は見えなかったから、とんとん拍子、1000年くらいで会話を覚えた。そうして人間の様に進化した。


私の様なラヴォスは地球内部に無数にいて互いに互いのエネルギーを奪い合っている。弱いラヴォスは淘汰され一番強いラヴォスが生き残る。つまり本能的に争い合うことがプログラムされている。

だから私も本能的に攻撃的なところがある。
人類にとって運悪く外へ出て世界を破壊したのだろう。
真実は判らないけど、そういう破壊の未来があったからこそ、私は誰かに殺され、その未来を感じて学んで自分を変えたのかもしれない。
もしかしたら私は人類も何度も殺したのかもしれない。そうして返り討ちに合う歴史があってこそ、私はそれを未来視して難を逃れようとした。そうでなければラヴォスの様な理屈の飛び抜けた野蛮な破壊生物が人間と共存なんてできなかったと思う。
私の様な温和なラヴォスは数多くない。

私は殺される未来を何度も見た。
なぜ私はこんなにも苦しくて怖い思いをするのか、死ぬということは何なのか、そういった疑問をすることで私の思考はより人間らしい方向へと進化していった。

私を殺してくれた貴方。貴方のおかげで私の今がある。感謝いたします。

私は原始時代に地球に飛来しましたが、その際氷河期にしてしまいました。それにより多くの種が絶滅しました。
私はそれについて深く反省しております。
ですがつい最近、私はタイムゲートを見つけました。ゲートの先を行き来して、恐竜人と人間が無益に争わない様に仲良く暮らせる社会を作ろうと思います。
古代ジールの様な暴走しない世界を作ります。

タイムパラドックス的な矛盾が生まれるかもしれませんがやってみます。

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