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#38 福kin 「一人医療介護セッション」なんです!

前回、Cybozu Days2019の医療介護セッションに登壇させていただいた事記載しました。

実は登壇時の質問は8つあったんですが、全国からkintoneを駆使しているメンバーが集まった今回のセッション…1つ1つの内容がすごく濃い!

とても40分の持ち時間じゃ全てを伝えきれません。

ということで、こちらのnoteで1つずつ設問に答えていこうと思います。

「一人医療介護セッション」です。

ちなみに私が着ているのは職場の制服です( ^^) 

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問1.あなたの事業所・業界で発見したモンスターは?

A・素晴らしいシステムだから使えモンスター(自分)

システム開発でやらかした事、それは独りよがりな開発でした。

デイサービスでシステム開発を始めたころ、あまりのアナログさに驚きました。エクセル…というより紙と鉛筆…(; ・`д・´)

これは一新せねばならぬ!効率化してみんなを楽にしてあげなければ!といった想いで、非効率な業務を見つけ、課題を一気に解決するアプリをkintoneで作成するわけですが、その間、使う職員とのコミュニケーションは取れていないわけです。

そんな状態で職員にプレゼンしたらどうなるでしょう?当たり前ですが

「何も聞いてません(-"-)!」「使い方もわからないのにどうするの!」

終いには「使ってもいいけど、今まで通り紙でも記録します( `ー´)ノ!」なんて効率化から遠ざかる本末転倒の事態に…

嬉々としてプレゼンする私の姿は、職員にとってはきっとモンスターに見えていた事でしょう。

システムは作る人ではなく、使う人が主役なのです。その事を思い知らされた失敗談でした。


問2.現場で働く身として「2025年問題」の準備をしていますか?

A・ぼちぼち準備している

kintoneにかかわる部分でいえば、ありきたりですが業務を効率化することで無駄な残業を削り、さらに属人化を防いでいます。

…が、さらに大きいのが職場の意識改革。なんのために業務改善するかというと、一つは理不尽な理由で仕事のやり辛さを感じる人がいない様にすること。

・エクセルやワードを駆使して出来上がったシステム、あまりにも手順が多くて扱えない!そんな事で自信をなくしている人

・日々の記録が各職員の頭の中にしかなく、頭を下げて利用者様の情報をベテラン職員に教えてもらってる新人

・あの先輩職員の言う事と、この上司の言う事が違っていて混乱している人

等々

こうゆう現象、私は理不尽だと感じます。kintoneで改善していきましょう。

また、サイボウズはソフトウエア会社であると同時に、新しい働き方を提案する会社だと感じます。

業務改善、チーム、ティール組織、どれもkintoneを学んでいく中で出会った概念です。今までの働き方とは違う、職員がやりがいを持って楽しく働ける職場ってどんな職場だろう?そんな風に考えるきっかけをもらいました。

今後2025年に向けて介護職員は30万人以上不足するとも言われています。

ここで働いてみたい!ここは辞めたくない!

そう思ってもらえる職場にしなければ、職場の人手不足問題は解消しない時代になるのではないでしょうか。


3.患者・利用者獲得に kintone は 有効ですか?(渉外活動)

A・とっても有効

連携機関マップ

まずは連携機関マップの紹介から。業界の方には地域資源マップと言った方がわかりやすいかもしれません。

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このマップ、絞り込みで「医療機関」「居宅介護支援事業所」「訪問看護」等選ぶだけで各領域のマッピングがされます。

医療機関を選択すれば医療機関の地域資源マップが

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訪問看護事業所を選べば訪問看護事業所の地域資源マップが表示されます

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住所で絞り込みもできるので、例えば○○地域の事業所を抽出して重点的に営業活動をする!等の手も打てます。

そして各機関のレコードに飛べば、機関詳細に飛びます。

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ここでは、機関の住所や連絡先だけでなく、「ホームページのURL」「在籍職員」「デイサービス利用者の中でその機関が担当している方一覧」「機関のパンフレット」等が登録されています。

さらに、機関詳細の中の「在籍職員」の一覧から、「所属職員詳細」レコードに飛ぶことができ、そこでは名刺が登録されているので、各所属職員個人の詳細がわかります。もちろん、その職員の方が受け持っている利用者様もわかりますよ。

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このように、「全体地図→各機関→所属している個人」の順を追って情報を深堀できることが特徴です。

渉外活動を行うにも、まずは対象機関と所属している方を知る事から!です。

営業報告&マップ

デイサービスの職員が営業に行った際は、「営業報告アプリ」に内容を記載していきます。

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ハイライトされている「利用人数」はその事業所から紹介していただいた利用者様の人数を表しています。

「訪問回数」はその事業所に営業に行った回数を表しています。

紹介いただいた利用者様が多い事業所はお伝えする情報も多くなりますので、必然的に訪問回数も多くなるはずです。

逆に利用人数が多いにもかかわらず、訪問回数が少ない事業所があれば要注意です。コミュニケーションが足りていない事が想定されます。

「営業報告アプリ」に入力した情報は先ほど紹介した各機関の詳細にも情報が溜まっていきます。

図のように紹介率で抽出する事も可能

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どこから営業にまわるかの判断材料にしています。

何といってもひだまりチョイス!

渉外活動の目玉は、#35#36でも紹介した、自己選択型デイサービスを支える「ひだまりチョイス!」システム。

日々のデイサービスでの活動を見える化して家族や事業所と共有するだけでなく、リハビリの成果も見える化しているため、一歩踏み込んだ情報提供が出来ています。

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このように、kintoneは渉外活動に大活躍しているのです。と〜っても有効なのです。

次回は問4・kintone の導入時 抵抗勢力との戦いがありましたか?

から回答していきます。

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