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シンガポール生活のこと(日々の色々〜本帰国まで)

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シンガポールの生活について。支出のことは「お金のこと」マガジンでまとめています。
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#シンガポールの魅力

エリック・クー監督「12階」のロケ地を訪ねて(シンガポールの街を知る:クイーンズタウン)

 シンガポールを代表する映画監督の1人であるエリック・クー(Erik Khoo)の作品、「ミーポック・マン」(Mee Pok Man、1995年)。その後に制作された「12階」(12 Storeys、1997年)は、同年カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門で上映され、海外にシンガポールの存在感を示した。同じHDB住宅に住む3人(同じ空間にいることはあっても、交流はない)の暮らしが、飛び降り自殺をしたある男性の魂と共に描写されるという、少しシュールな演出がなされているが、経済成長

シンガポールで近江牛に舌鼓【1】

 滋賀県出身の身として、近江牛には特別な思い入れがある。最近、シンガポールで近江牛が静かなブームになっている気がしており、良い意味で心がざわざわ。 今回遂に近江牛を味わってみたので、そのレポートを簡単に行いたい。 Ginkyō by Kinki(創作和食)  ホランドビレッジに2023年12月オープンしたショッピングモール、One Holland Village。その3階にある、和食フュージョンレストランに今回お邪魔してみた。  狙うはもちろん、近江牛ステーキ。  

日本映画祭と、シンガポールの穴場映画館

 あと1週間弱で、The Japanese Film Festival(JFF、日本映画祭)が始まる!  黒澤明監督の「夢」「天国と地獄」「生きる」「乱」「羅生門」「七人の侍」が上映されることはもちろんエキサイティングだが、森田芳光監督レトロスペクティブ特集というチョイスも何ともいえない。しかも、 シブがき隊 ボーイズ&ガールズ(1982年) (本)噂のストリッパー(1982年) 家族ゲーム(1983年)*4K RESTORATION* ときめきに死す(1984年)

古本貸し出し屋?

  ショッピングモール帝国、シンガポール。その中でも、渋いレトロモールを愛してやまない。建物は古いが店舗はしっかり営業していて、そこそこ賑わっている。どこにニーズがあるのか分からないビジネスも垣間見ることができる。特に、煤けた結婚相談所のオフィスは食い入るように見てしまう。  オーチャードのFar East Plaza(1982年開業)も、かなりいい味を出している。ヘアケア用品、スキンケア用品、ドレス等の販売店やエステサロン等が目立つが、飲食店や洋服仕立て直し屋(alter

たまには優雅に、大汗かいて

 この度、彼とシンガポールで初めてのホテルビュッフェに興じてきたので、記念に書いている。ちなみに、未だにアフタヌーンティーには繰り出せていない。 One-Niety Restaurantへ繰り出す  記念すべき第一弾は、フォーシーズンズの「One-Ninety Restaurant」に決定した。理由は、 コロナ禍で、彼がよく「One-Ninety Bar」の屋外席を利用していた いわゆる高級ホテルのビュッフェにしては、ややお手頃価格 というもの。  レストランに入

シンガポールのトイレ掃除界に、救世主現る

 2022年9月〜2023年5月にかけて、私はシンガポールで美容室難民かつ、トイレ掃除難民になっていた。流せるトイレクリーナー(シート)がどこに行っても見つからず、難儀していたためだ。  スクラビングバブルの流せるトイレブラシもいいけれど、便器全体を拭けるものが欲しかった。けれど、ドラッグストアにも、雑多な物を売っているマーケットにも、ドンドンドンキにも、ない。日本から来る友人に持ち込んでもらったことも一度あった。 トイレブラシの使用は、使用後のブラシを立てかけるホルダーの

シンガポールで近江牛が静かなブーム?

 ここ1週間ほど、散歩中に近江牛のメニューを見つけることが続いた。滋賀県出身として、驚きとささやかな感動と共にこの記事を書いている。 ※いずれも通りかかったのみで、食レポはなし。悪しからず。 La D'Oro(イタリアン)  マンダリンギャラリー1階のイタリアンレストラン。外からは分からなかったが、La D'OroとTrattoria di La D’OroでHPが分かれている。業態が違うのか。  「200gで98SGDだったら、妥当な値段じゃない?」と母。サービスチャ

クイーンズタウン〜ブキ・メラ(レッドヒル)の図書館に行くべし

 シンガポールで仕事と勉強をどう進めていくか、元同僚に相談に乗っていただくため、クイーンズタウンの南へ初めて足を運んだ。  シンガポールで最初に開発が始まった街、クイーンズタウン。1953年にエリザベス女王の戴冠式を記念して名づけられたという。アレクサンドラ・ロードを挟んで東側は、ブキ・メラ(レッドヒル)になる。知らずに地区をまたいで散歩している中で、「いい感じ」の図書館を発見したため、ここに記していきたい。 Comics Library  ショッピングモール「アンカーポ

シンガポールの映画事情

 シンガポールの本屋事情がなかなか注目を集めていて嬉しい。Golden Village、Cathay Cineplexes、Shaw Theatresの3大映画館チェーンのラインナップでは物足りないミニシアター愛好家に取って、本屋と同じく「いい感じ」の映画館が少ないシンガポールだが、健闘している様子もある。  今回は、シアター・イメージフォーラム、Bunkamura ル・シネマ、今はなきアップリンク渋谷、K's cinema、新宿シネマカリテ辺りをうろついていた方は、割と趣味

New Bahruへ馳せ参じた夕刻

 先日、「まだ行けていない」「行ったところで『違うんだよな』感に苛まれるだろう」と食わず嫌い発言をしたリバーバレーのNew Bahruだが、早速足を運ぶことになった。彼の同僚夫婦が近隣に住んでおり、夕食に招いていただいたので、手土産を買うための短期滞在だった。 New Bahruとは何ぞや  このNew Bahru、6月末にスモールスタートした模様。元々、Nan Chiau High School (NCHS、南僑中學)だったところをリノベーションし、教室や体育館の構造を

シンガポールの本屋事情

 シンガポールでお気に入りの本屋を求めて東奔西走している最近。特に、Shibuya Publishing & Booksellers、紀伊國屋書店(新宿本店)、青山ブックセンター辺りをうろついていた方は、割と趣味が合うであろう記事を書いてみる。 嗚呼、「いい感じ」の本屋はどこに  シンガポールには「いい感じ」の本屋が少ない。ベストセラーになった本や、最近出版された本は取り扱っているが、5〜10年前の本や古本は置いていないところがほとんどだ。  ティオンバルにあったBook

携帯電話の修理 in Singapore

  2年前にSingtelで購入した携帯電話を落とし続けて、遂に液晶画面にヒビが入ってしまった。画面表示にも支障が出始めたため、修理に出すことに。   ちなみに2年前にも、日本で使用していた携帯電話を、同じ理由で同じお店へ修理に出している。保護シールなり何なり買えよ自分。   ちなみに、月々の携帯電話料金は15SGD程度。未だに留守番電話機能の設定が上手くできない。

ナシ・アンバンの大皿を囲んで

 友人3人とナシ・アンバン(Nasi ambengもしくはNasi ambang)を食べた。このお店はシンガポール人の友人に一度連れて来てもらったことがあり、今回は彼女も交じえて約1年ぶりに再来。   皆それぞれ国籍や背景、生活事情は違うけれど、仕事や家族、旅行等の話で盛り上がった。私は常に食い意地が張っており、会話に集中できないこと多々。

ミャンマー(ビルマ)とベトナムの静かな台頭

 1年住んでいない間に、シンガポールではミャンマー(ビルマ)系ミニマートが増えていた。  ベトナム料理屋さんも激増中。レストラン、屋台合わせて自宅近くに6件もある!(うち1件は最近オープン、オーナーは中国系と思われる)  あと、地味に中華系のスーパー「Scarlett」も拡大しつつある。  和食、韓国料理の流行は一旦落ち着いたよう。